『宗教』 で検索

神秘体験。

前のブログ『山の鬼(後編)』の終わりの方で、長治の前に御仏が出現するなどという状況を神秘体験といいます。人間は神秘体験を経験するとその瞬間から超自然世界を信じる様になります。 たいがいは宗教の修行中に神秘体験をする事が多いのですが、意外と…

口封じの言葉のある社会は恐ろしい。

宗教には『教義と相違する』という口封じの言葉があり、共産主義には『共産主義と異なる』という口封じの言葉があります。 これは、ヒエラルキー上位の者が下位の者に対して使う恫喝の言葉です。口封じの言葉が発せられた後には、えてして悲劇が起こります…

宗教と共産主義の共通点。

共産主義は宗教を精神の麻薬として完全に否定します。それは、宗教は唯心論であり、共産主義は唯物論ですからお互いに否定しあうのはしかたのないところです。 でも、共通点があるのです。それは、根本原理を否定させないという事です。そして、共に根本原…

なぜ一神教(神仏)は世界を席巻できたのか。

現実世界の王による統治と、宗教世界の神仏による統治が相似である事で、王は『神に認められた統治』と正当性を主張できるのである。 しかし、それにより国民は現実世界の王による支配と、宗教世界による2重の支配に苦しめられる事となった。中世暗黒時代…

宗教=古代政治の残渣

人間が2人集まれば社会ができる。そして社会には2通りの人間が存在する。2通りの存在とは、ヒエラルキー上位の者と下位の者である。 ヒエラルキー上位者とは、税金を集め、使う事のできる者である。ヒエラルキー下位者とは、自分たちの納めた税金を多く…

宗教で人間は幸せになれるか。

人間は宗教では絶対に幸せになれないと、私は考える。 なぜなら、宗教にもヒエラルキーが存在するからである。 ヒエラルキーの存在は、宗教が人間により造られた証拠である。 ネット世界にリアル世界と同じ悪がはびこった様に、 人間の造った宗教世界に人間…

偶像崇拝を禁じるイスラム教。

イスラム教は偶像崇拝を禁止している。描くにせよ形づくるにせよ具体的なイメージが人間の心を支配する事があるのは事実である。子供の頃に読んだ親父の蔵書の滑稽本の中にそんな話があった。 明治以降の紙幣に印刷された歴史上の伝説的人物『武内宿禰』が話…

宗教は反論を許さない。

キリストは堕落したユダヤ教のラビ達に愛想をつかした。仏陀も自ら悟りを得た。宗教内部で新しい考え方をすると摩擦が起きる。日蓮においても、人生前半の迫害と人生後半の宗派保全は実社会の組織の法則にピタリと当てはまる。 宗派の中で異議をとなえれば異…

仏教系の宗教団体が来た。

最近の私はエホバの証人に評判が悪く、半年ほど布教の訪問が無い。まあ、玄関に出る煩わしさがなくなってよかった。 ところが、先日は珍しく仏教系の新興宗教が布教に来た。ご先祖供養について語るのだが、ご先祖供養をしないと不幸になるとの短絡的発想で、…

ハンガーノックと低血糖。

ハンガーノックはスポーツなどで突然ひどい疲労感におそわれる事であり、時には立っている事もできず全身から冷や汗が流れる事もあります。 山登りでは休憩のたびに何か甘い物を摂る事が多いので、私は山登りでなった事はありませんが、ガキのころに自転車で…

終末思想は行き場が無い。

1月7日のブログ『宗教にはハマるわけがある』では終末思想の事を『弱者の反撃』と書きました。終末思想のキーワードである『最後の審判』や『神の王国』は、信者がそれを思い浮かべるだけでドーパミンの分泌が増加し選民意識が高揚するはずです。 しかし、…

宗教にはハマるわけがある。

宗教にハマるのは、脳の快感物質に起因するからではないかと考えます。 神経細胞には神経伝達物質を作る能力があります。神経細胞の集合体である脳細胞も神経伝達物質で情報処理を行っています。 脳内のドーパミンの量が増えると、脳は多幸感に包まれます。…

自民党政治の始動。

安倍政権への期待からか円安が進み、株価が上昇している。さてめでたき事と思えども、これは期待感によるご祝儀相場なのではないだろうか。 毎日変動する為替相場や株式相場はニュースとして毎日報道されるから我々の記憶を書き換えて興奮させる。だが、1日…

『国と国家』そして『民族と部族』

国と国家はどう違うのか。 多くの場合、国と国家は同一の言葉として使われる事が多いのですが、本質的には違う事象を表現しています。しかし、ナショナリズムを高揚させる時には意図的にこの言葉を混用して言葉の意味を攪乱します。多くの場合、その行き着く…

なぜ宗教はこれほどまでに広まったか。

中国の孔子の教えは『儒教』として黄河文明諸国に影響を与えた哲学であり、現在の宗教哲学とは一線を画している。私は3大宗教よりも儒教は優れていると思う。 孔子(前551~前479)は釈迦(前463~前383)よりも前の時代の人間であるから、孔子…

『他喜力』を信じる迷惑な親戚。

親戚に『他喜力』を信じる中年女性がいる。初めて聞くおかしな言葉なのでネットで調べてみたら『他人を喜ばすと幸運が押し寄せる!他喜力』という本に出てくる言葉で、本人はそれを信じて実行しているが、私的にはおぞましくもいやらしい題名の本であり読み…

『博士の異常な愛情』という映画。

5月25日午後1時からNHK-BSプレミアムで放送されます。米ソ2大核兵器大国時代に核戦争をパロった映画ですが、今の現実は核の拡散により核兵器使用の危機が去るどころか増した気さえします。そんな現実こそ映画以上のパロディーです。 初めてこの映…

多神教、一神教、そして無神教。

(無神教はこのブログを書くための仮造語です) 多神教は多数の神々が存在する宗教で、ギリシャ神話ではゼウスを始めとした多数の神々が語られ、多神教はどちらかといえば原始宗教や古代宗教に分類されます。 神様の数の多いのは日本をおいて他にないでしょ…

法具は武器。

最近、空海がはやっているらしい。憤怒の仏像は空海が連れてきたそうだが、まあ、親が子を叱る様なものと、とりあえず許容しよう。許容できないのが法具である。デフォルメされたといっても独鈷の類はまさに槍であり、その他の法具も武器もしくは武器に転用…

映画が教えてくれた事。

3D映画というものは左右の視角差で脳を誤魔化して遠近感を感じさせる。勿論、スクリーンやテレビ画面の距離は一定だから、視角差で遠近感を誤魔化しても水晶体の厚さは変わらないから、脳は違和感を感じているはずだ。だから私はNHKスタジオパークで3…

人間は政治と宗教の二重支配を受ける。

最近、英国の物理学者スティーブン・ホーキング博士が神を否定した事を知った。天国は闇を恐れる人のおとぎ話とか、ビッグバンに神の意思は必要ないとか、宗教の基本は権力だが科学は観察と理論と語ったらしい。 ヨーロッパの人が宗教を否定するのは大変な事…

災害時には新興宗教が布教に来る。

3月11日に東日本大震災が起こり、1週間するかしないかのうちにエホバの証人が布教に来た。まあ、いつも小まめに家庭訪問で布教する宗教団体だから来ても不思議はないのだが、この震災こそが神の啓示であるという様な言い方に腹が立った。 私は、このエホ…

震災2ヶ月、菅首相を考えてみる。

5月8日のブログ『原発事故には決死隊を送るべし』の中で『戦前も戦後も安全な所にいる奴ほど勇ましい事を言う』と書きました。そして翌日、5月9日午後9時からのテレビ朝日の(ビートたけしのTVタックル)で、出演者の一人が『菅首相は権力欲が強く、…

放射能汚染は宮大工の言葉に学ぶべし。

東大寺大仏殿修復の時に宮大工の棟梁が『樹齢千年の木で作った建物は千年もつ』とか『千年もつ建物に百年もたない釘は使えない』とか、よい言葉を語っていた。 千年の木で五百年しかもたない建物を造っていると、いずれ山はハゲ山になってしまう。本体よりも…

核戦争を望む普通の人々。

私がある地方都市に住んだ時、キリスト教原理主義信者の方と時には食事をするくらいのお付き合いをしました。平素は紳士的で質素な方でしたが、ソ連がアフガニスタンに侵攻した時に狂気の様相を私に見せたのです。本格的に米ソが戦争をして、核兵器までが使…

実社会での反対には対案を示せ。

学校では同じ質問を何回しても先生は怒らないが、実社会では同じ質問を2回すると馬鹿にされる。3回同じ質問をしたら『馬鹿』のレッテルが貼られてしまう。学校では後日質問しても怒られないが、実社会では、その時に質問しないと理解しているとの前提で仕…

正論は時に人を苦しめる事がある。

正論は正しいがゆえに反論を許さない事がある。正論は正しいがゆえにあらゆる手段を否定する事がある。正論は正しいがゆえにあらゆる手段を許容する事がある。 そして、正論の最大の欠点は正論の正しさを検証させない事である。ゆえに、正論自体の真偽すら問…