母であり、妻であり、娘であること。

 コロナ感染者が急速な勢いで増えている。政治家の言う事は『群れるのが悪い。飲み屋で酒を飲むのが悪い。ETC・etc』だ。脳無しの集合体どもめ。
 政治家だって夜には酒を飲むだろう。しかも、我々とは違うステージ(少人数で呑める部屋飲み)で。ふざけんなよ、庶民には群れずに飲める所に行く金がね~んだ。
 まあ、理由はそれだけじゃあない。家に帰っても心おもむく様な酒が呑めね~んだ。家では仕事モードから日常モードに切り替える呑み方ができね~んだよ。
 
 仕事をすれば、心に仕事上のやりきれない澱が溜まる。澱はまともには流れていかね~んだよ。かき回せば澱は余計に気に障るし、放っておいたら溶けて流れるものでもないし、そのままにしといたら次の澱が上に積もってしまうんだよ!!。
 女のいる店で馬鹿言って、上司の悪口や取引先の悪口言って、騒いで澱を流すのはかき回して流す方法だけど、心は意外とスッキリしねえ。
 本当なら、静かに好きな音楽をかけて、聴くとはなしに聞きながら目をウルウルさせて澱を溶かす方がいいんだ。涙には目を浄化させる機能があるけど、心も浄化するんだ。
 
 ところが、家にはこれが無い。本当なら女房に黙って傍にいてもらうだけでもいいし、心の落ち着く話しを語り合ってもいいんだ。新婚時代を笑って話し合えればなおいい。だけど、帰宅早々、女房からは会社以上の現実問題を突きつけられる。
 涙を流す間もなく、仕事の澱も加わって一気に怒りモードに達する事もしばしばで、夫婦仲もこれまでかと思う様な喧嘩になる事もある。せめて帰宅直後は、母親の様な気持ちになってしばらくは、俺に帰宅した安堵の時間をくれよ。
 心の澱が減れば夫婦の仲になれる。そのまま夫婦の契りで『合体』ってのもありだし、男だって落ち着けば妻を娘の様にだって見る事ができる。
 
 だけどよ~『そんな事の出来る女が居るか~?』(男の気持ち)
 だけどね~『父であり、夫であり、息子である様な男が居るか~?』(女の気持ち)
 個人的意見だけど、今の人は男も女も演技が下手だね。我が子にさへ父親や母親でなく男や女を直接ぶつけるのを街中で見かける事がある。何でだろうね?。
 うちは女房に助けられた。女房は4人家族の実情を『長男・次男・三男』とか『珍獣・怪獣・猛獣』と言った。ところが息子も4人家族だけど『女が3人なのでパパがショボン』と孫が言う。これじゃあ、家庭で男の居場所が無いよな~。