私も女房も、ややボケです。

 今日は我が家の現状を書きます。私たちは、私が後期高齢者で妻が前期高齢者です。
 数えてみると、5年5か月前に女房が階段から落ちて脊椎を圧迫骨折しました。私はその時に、様子の判っている自宅での家庭内事故はボケの初期症状と考えました。階段から落ちるのだけでなく、家具に足の指をぶつけるのだって頻繁であればボケを疑うか家具の配置を変えるべきです。そんなこんなで私はボケ対策を考えました。
 人間は生まれた時には何もできませんが、すでに学習が始まっています。そしていろいろ覚えながら成長します。ところが、老人はだんだん衰えて記憶をなくしていき、生活もやりずらくなります。それがボケです。
 成長期にはものを覚えさせるのに叱責しても馬鹿にしても、できなかった事ができる様になった時には、それらの屈辱を晴らす事ができて誇らしい気分になれます。
 ところが老いとは哀しいもので、できない事はどんどんできなくなります。ですから、叱責や馬鹿にするのは心をを閉ざして、よりボケがすすんでしまいます。
 
 女房が階段落ちした時に私はそう考えました。だから私は女房に「やればできる」とか「考えて行動すれば失敗はない」などと言うのは止めようと考えました。そして、どうすればボケの進行を遅らせられるか考えました。私の結論は、女房の心がふさぎ込まない様にしようという考えでした。
 それでは何が一番心が浮き立つだろうか?それは恋愛だ!!という結論を出しました。まず始めたのが添い寝でした。とはいえ、私たち夫婦は新婚時代から布団は別々です。私は頻繁に寝返りをうつし、女房は大の字に寝るし、ダブルベットでも狭いのです。
 そこで、早朝に二人が目覚めてしまった時には私が女房の布団に入って抱き合う事にしました。抱き合えば私の手は自然と女房の陰阜にいき、陰部を愛撫し始めます。時に、私の用意ができればSEXもします。
 また、日常では手をつないで買い物に出かける様にしています。コロナ禍にあって、たかが買い物に夫婦で出かけるのはしのびないのですが、脊椎骨折しましたので道でつまづいたり段差でコケない様にエスコートするためです。世間の皆様お許しください。