宗教と共産主義の共通点。

  共産主義は宗教を精神の麻薬として完全に否定します。それは、宗教は唯心論であり、共産主義唯物論ですからお互いに否定しあうのはしかたのないところです。
  でも、共通点があるのです。それは、根本原理を否定させないという事です。そして、共に根本原理を否定する者は殺すか追放してしまいます。
 
  宗教と共産主義は相容れる事は無いのに、なぜか現象面が同じなのは不思議です。共通点はただ一つ『根本原理を否定させない』という変化できない頑固さが悲劇を生むのだと私は信じています。
  宗教が下手に変化するとオウム真理教の様な危険な特殊進化の果てに悲惨な結果を残す事は歴史上たびたびありました。それは、天国や地獄を作り出して民衆を従わせ様とした副作用だと私は考えます。(天国や地獄は一種の恐怖による束縛です)

 
  人間が生きていくのに多くの言葉は必要ない気がします『おのれの欲せざるところ人に施すなかれ』だけで充分なのではないでしょうか。
  『自分がそんな事されたら嫌な事は他人にやらない』たったこれだけでよいのではないでしょうか。経典の多くの言葉を覚えるよりも、自分で考える事の方が大切だと思います。言ってみれば『知識よりも知恵が大切』なのだと私は考えます。
  ただし、知恵には悪知恵というのもありますから、考え方の根底に『慈悲の心』を忘れない様にしなければなりません。