災害時には新興宗教が布教に来る。

 3月11日に東日本大震災が起こり、1週間するかしないかのうちにエホバの証人が布教に来た。まあ、いつも小まめに家庭訪問で布教する宗教団体だから来ても不思議はないのだが、この震災こそが神の啓示であるという様な言い方に腹が立った。
 私は、このエホバの証人の信者に『お前は日本人じゃあねえ』と思った。更に『お前は知ってか知らずか、新興宗教のセールスマンにしかすぎないのだ』と。そして腹の中で毒づいた『バカヤロウお前も他人の不幸に便乗する人間なのかよ』と。
 しかし不思議だ。あのエホバの証人の信者は、地震が神の啓示であり、訪問した家庭の人々は神の行いに畏れおののき、信者になると考えたのだろうか。不愉快で腹立たしさを覚えた愚かしき布教行為であった。
(『おととい来い』という言葉はこういう時に使うんだな・納得)
 
 あのエホバの証人の信者は日本人の思考形態を完全に忘れてしまった様だ。今後も布教活動を続けるなら、1度『日本人とユダヤ人』の中の『日本教徒』の項を読む事をお勧めする。聖書の様に厚くないし、聖書の様に比喩的表現もしていないから判りやすく、1時間もかからずに読める。
 まあ、ついでだからもう1冊読むべき本を書いておくか。それは、白土三平の漫画『赤目』だ。強烈な絵とストーリーに目を奪われてしまうが、お上人様(元百姓の松造)が赤目教の布教を始めた直ぐ後に、白土三平は『宗教を作り流行させる者はこれらの人々(信者)とまったく別の考えをもっている』と書いている。
 白土三平が『赤目』を書いたのは、オウム真理教サリンを使った地下鉄テロを起こす30年以上前の事です。オウム真理教のテロは白土三平の宗教に対する考え方の正しさを証明しました。
 
 エホバの証人については、2010年8月5日のブログ『核戦争を望む普通の人々』にも書きましたが、キリスト教原理主義と呼ばれる新興宗教の中の一団です。日本ではイスラム原理主義の方が有名で、信者はテロリストの様に思われていますが、キリスト教原理主義も狂信的な集団です。
キリスト教原理主義教団は他にもありますのでお気をつけください)