入れた物は楽に出す工夫が必要。

 歳をとると筋肉が弱ります。歳をとっても腕を折り曲げてグッと力を入れれば、ムキッと筋肉は盛り上がります。そんな腕でも、力を抜いて水平に伸ばすと筋肉が骨の下に垂れ下がります。歳をとれば誰しもそんな振袖状態になってしまいます。
 外から見える筋肉は、鏡の前に立てば誰しも心の中で(ア~、若い頃とは違うな)と気がつきますが、内側にある内臓の筋肉の衰えは見えないので、衰えに気づくのが遅くなります。
 
 人間は食べなければ餓死してしまいますし、食欲というものはボケても衰えない事が多いものです。勝手に冷蔵庫を開けて食い散らかしたりする様にもなり、仕方がないので鍵を付けたらペットフードを食べてしまったという話もありました。まあ、しかたのない事ですが目くらめっぽうに食べ散らかした後片付けは大変です。
 とはいえ、食べる方の散らかりは楽な方です。食べた物は必ず出ます。その後片付けの方が、もっと大変なのです。洗濯ですむならましな方で、時に何万円もした服や布団やベッドなどの家具まで捨てなければならない事もあるのです。
 
 まあ、それでもまだましでしょう。知人に独身を謳歌し女性を口説きまわった独身貴族が前立腺肥大になりました。そしてある夜、小便が出なくなってとても苦しくて夜中に救急車を呼んだのですが、いつもの病院の当直医師は尿道挿管ができませんでした。そして担当医が出勤するまで大変苦しい思いをしたそうです。
 昨年、私も似た経験をしました。大便が硬くなり肛門から自然には出なくなってしまったのです。便意を感じてトイレに入ったのですが、便が直腸にまで下りてきてしまっていたので、それが尿道を圧迫して小便まで出なくなってしまったのです。(はい。とても苦しかったです・泣)
 狭いトイレで仰向けに横たわり、壁に尻を当てて高く持ち上げ、いろんな事をして直腸の大便を大腸に戻しました。そして、小便を出しました。
 次は大便を出す番です。小便の後にまたトイレで尻を高く持ち上げて、12月になると市販の生クリームに三角形の絞り出し袋がサービルとして付いてきますので、それに人工愛液と等量くらいの水を入れて肛門から直腸に注入しました。
 尻を上げた姿勢を1時間以上は続けたと思います。それでやっと出たのですが、それでも肛門に両手の指を当てがって便が肛門に直行する様に進路変更しました。(両手とも糞まみれでボロ布でぬぐった後にシャワーで手と尻を洗いました)
 
 私は、内臓の筋肉の衰えと便意感覚の衰えと思いましたので、食べ物による便の軟化策を考えました。すぐに思いついたのが牛乳です。私は500mlくらいの牛乳で便が軟化しますので48時間便意が無ければこれを実行しています。
 女房を含め、私の周囲の女性は48時間ぐらい出なくても平気みたいです。それに子供を産むために骨盤も広く、昔から『鉈でぶった切る様な糞をする』と言われますから日常では困らないのかもしれません。
 とはいえ、女房が階段落ちして入院した時の隣の高齢婦人はフンヅマリになり、看護師にかき出してもらったそうです。それも男性看護師に!!。とても恥ずかしがっていたそうです。もし、女房がそうなったら私がかき出しますし、そんな気配がある時は女房の下剤的食品のプルーンを食べさせるという約束もしてあります。(下剤は習慣性もつきますし、そのためという目的がハッキリしていますので自宅ではやりたくありません)