私のお気に入りの羊羹。

 私は小豆が大好きです。ですから、時に自分で小豆を炊きます。それは、甘さで女房と折り合いがつかないからです。
 私が炊く小豆に入れる砂糖は小豆の重さの1/3くらいですが、女房は小豆の重さと同じくらいの砂糖を入れます。私には甘すぎますが、防腐という観点と汁粉などに薄めて使うためにはそれが正解です。
 
 小豆が好きなくらいですから羊羹も好きです。しかし、羊羹も防腐の観点から砂糖の量が多い事と、食感と形のために寒天を使うのが大変残念です。
 だから、水羊羹の様に寒天の多い羊羹は嫌いです。いろいろな羊羹を食べましたが、池袋三越の閉店セールで偶然手に入れた、岡山県真庭市古見屋の田舎羊羹に心を奪われてしまいました。(本当はブログにしたくないほど惚れ込んでいます)
 
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 写真の様に、羊羹らしくない形をした袋の中に幅8cm長さ11cm厚さ2cmくらいの、羊羹食いの私の常識を覆した羊羹が入っています。(残念ながら羊羹は風邪で体調不良だった時に食べてしまいました。)
 変わっているのは羊羹の形だけではありません。羊羹は竹皮模様の紙に包まれ、少し乾燥した感じの出来になっています。
 食感は、密閉性の良くなった最近の羊羹ではお目にかかりませんが、練羊羹の乾燥した端っこに似ています。
 欠点はありませんと言いたいところですが、ほかの羊羹に比べると賞味期限が短いです。
 
 毎年、暮と春先にお取り寄せし、親戚などに女房の好きな米子の白羊羹と私の好きな田舎羊羹を差し上げています。
 毎年、同じ物を差し上げるので先方のお宅でも白羊羹派と田舎羊羹派ができているのが面白いと思います。
(ちなみに白羊羹は鳥取県米子市の『つるだや』ここが女房のご指名です)