イトーヨーカ堂が冷凍食品の半額セールをやめる。

 イトーヨーカ堂が11月いっぱいで水曜日の『冷凍食品半額セール』をやめる。いわゆる目玉商品の目玉をやめるという事だ。
 目玉商品とは商店の客寄せセールで、赤字覚悟で安売りし他の商品も買ってもらうという重要な販売作戦である。しかし、それをやめるというのは、お客が目玉商品だけを買い他の商品を買わなくなったという事である。
 それはすなわち。低所得者層の生活防衛が徹底してきたという事でもある。別の言い方をすれば、安倍政治の恩恵に浴さない層が自己防衛を強化したという事でもある。すなわち、自画自賛アベノミクスは失敗と言える。
 
 それを察知してか、解散前の安倍は株価上昇を経済回復の証と言っていたが、解散後は『これから良くなる』と言う様になった。しかし、多くの国民はこの言い回しの変化に気づかないと思う。それほど安倍の変化は上手いのである。
 第一、庶民にとって株価の上昇がなんぼのものかである。NISA(ニーサ)で百万円まで無税としても、百万円の余裕資金を持つ下層階級がいるだろうか。下層階級とは今日の稼ぎで食っている国民だから、余裕資金などあろうはずがない。すなわち、安倍の政策など無策に等しいのだ。
 
 安倍はデータとして出てくる事にだけ力を注いでいる政治家である。だがせめて、良い政治家だったと言われたいのだったら、故事の仁徳天皇の様に民の竈に気を配る政策を出す努力をせよと言いたい。