孫に負けた日曜日。

 『♪疲れをしらない子供のよ~に♪』という歌詞があるが、日曜に孫が来て遊んだら月、火と私の具合が悪なってしまった。
 子供は疲れをしらないわけでなく、疲れたら寝てしまえるけど、大人は子供の寝ている間に別の事をやらなくてはならない。その上、歳をとるほど疲れが後を引く。
 結局、月曜は疲れの溜まった体でダラダラと1日を過ごし、火曜は雨で外出する気力も出ずにノタ~と過ごし、体重が1Kg増えた。まあ、体力気力とも衰えたという事なのだろう。
 
 孫とそれほど真剣に遊ばなくてもよいのだが、孫がストレスを抱えているのが見えてしまうのだからしかたがない。
 嫁も息子も、親に子供をよく見せたいのか、目の前で躾けをしようとするが、すると禁止ばかりが増えてしまう。そんな親の言葉が子供にはストレスとなり余計にスネる。
 
 そこで爺婆の登場である。親と離してやりたい放題の事をさせる。部屋の中を走り回ったり、追いかけごっこで負けてやったり、大きな紙にいたずら書きをさせたり、部屋の中にテントを張ってやったりと大変である。
 みるみるうちに孫の目に輝きが増すので、ストレスの蒸発が見える様に判る。来て直ぐに出した食べ物では遊んで親に注意されていたのだが、遊び回れば腹も空くからキチンと食べるし、注意も『ウン』と言って聞く様になる。
 
 子供だって友達関係などでストレスが溜まり『ケ』が減って『ケ枯れ』になる。爺婆が『ハレ』を演出し、孫を『ハレがましい』気分にさせて『ケを満たして』帰してやったが、そのためか私が『ケ枯れ』になって2日ほど腑抜けになってしまった。
 孫と遊ぶのも大変だし、遊びで孫に『ハレ』を行わせるのが息子夫婦には躾をぶち壊している様に見えるので、孫の顔の晴れるに反して息子夫婦の仏頂面が増す。孫と遊んでいる様に見える爺婆も気苦労はたえないものだ。