今回の解散。野党に勝機はあるのか。

 アベノミクスは穴だらけの政策であり、突っ込み所満載である。だから、野党は『アベノミクスは失敗』だけで安倍政権に揺さぶりをかけ、票を呼び込もうともくろんでいるが、それで票が転がり込むほど選挙は甘くない。
 少なくとも、良かれ悪しかれは別としてアベノミクスは現実である。それを突き崩すには、対案を出さないと票は入らない。すなわち、アベノミクスは写真の様なものであり、少なくとも、野党は絵に描いて見せられる対案を提示しなければ票につながらない。
 
 人間はすでに存在するものを常識としてとらえてしまう。すなわち、常識を打ち破る対案を生むためには、まず常識の壁を突き崩さなければならない。常識を突き崩す一つに『たたき台を作る』という方法がある。
 10月1日のブログ『稼ぐ喜びと使う楽しみを奪った竹中平蔵』で、庶民の購買欲をかき立てるたたき台として、私は宝くじいとうアイディアを書いた。
 まあ、一読で馬鹿らしさが判り、いくらでも突っ込めるアイディアだ。だが、たたき台は突っ込み所のある方が良いのだ。突っ込みを入れるうちに常識の壁が崩れ、たたき台がお粗末ならば発言者も気楽に常識を超越したニューアイディアを出しやすくなる。
 
 野党が『アベノミクスは失敗』と叫んだところで、それは企業内で行うQC活動と同じというか、QC活動の欠点の洗い出しと同じである。
 QC活動は、現在の作業の流れの欠点を洗い出し改善するのには有効だが、ニューアイディアを生み出す手法ではない。
 今日、解散だが。さて、野党にアベノミクスとは別の政策を絵にして見せる事はできるだろうか。与党の政策を批判するのがQC活動の欠点の洗い出しと同じならば、アベノミクスは欠点を減らし、洗練されるだけなのだ。
 対案を絵に描いて提示できなければ、野党に勝ち目は無い。
 
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