『ケ』?『ハレ』?なんじゃ?

 遊びについて調べている時に『ケ』と『ハレ』という言葉の意味を知った。
 人が健康に生きているのは体に『ケ』が充分にあるからだが、労働などで『ケ』が減少してくると体の具合が悪くなる。その様な状態を『ケガレ』と言う。
 そうすると人間は体の『ケガレ』を払い、失われた『ケ』を回復させるために、祭りなど『ハレ』の行事を行う。
 そして、普段は着ない綺麗な着物を着て『ハレ』の行事に参加する。それが『ハレギ(晴れ着)』の語源とも書かれていた。
 
 『ケ』も『ケガレ』も『ハレ』もそのまま信じるわけではないが、人間の心は日常の繰り返しに飽きてしまい、変化を求めるものである事は経験から学んだ。
 誰しも忙しければ閑が欲しいと思い『誰にも気兼ねする事なく思う存分寝てみたい』などと考える。ところが、閑だと寝る事にも飽きてしまい『何か面白い事ないかな~』とぼやいてしまう。
 言ってみれば、忙しすぎるのも、閑すぎるのも、心がストレスを抱えた状態であり、人間はなんとかしてストレスを減らしたいと思う。
 『ハレ』の行事とまではいかなくても、遊びは心のストレスを減らしてくれる。遊びの方が不意打ちのネコパンチの様な同属攻撃よりもましなはずである。
 
 『ケ』や『ハレ』を学ぶ中で『ケカレチ』や『イヤシロチ』という言葉も知った。『ケカレチ』はケの枯れた土地であり『イヤシロチ』は穢れを癒す土地である。
 そして、古い神社は必ず『イヤシロチ』に建てられる。というか、集落で一番良い土地を神に捧げるという事である。
 だから、昔からある神社は木の茂る水脈のある土地にまつられている。