幼児だってストレス抱えてんだゾ!!

 日曜には孫が遊びにきた。イタズラ盛りであり、マンション育ちだから部屋での動きも親から制限される。だから、来た瞬間から家の中で飛び回り走り回りたがる。
 そして『ジャンプしていい?走っていい?』と聞く。親とすればおとなしくさせたいのだが、私達は「じゃあ、一階に行こうね」と孫を下に連れていく。
 
 飛び回り走り回り、そして『おじいちゃんはここに座っていて』とか『おああちゃんはマッサージ椅子に座っていて』と爺婆を仕切る。
 歳が小さいとはいえ、この孫もストレスを抱えているのだと感じる。マンションの部屋では走れず、幼稚園には友人関係がある。さらに家では親に、幼稚園では先生から制約を受ける。
 人間は誰かにやられた事を誰かにする事でストレスを発散する事が多い。賢くなった大人ならばストレスを昇華させて、良い方向に変える知恵を持つのだが、発達途上の幼児にそれを望むのは無理である。だから孫の言う通りにさせてやる。
 
 ところが、自分一人で飛んだり跳ねたりしてもすぐに飽きる。頃合いを見て椅子から立ち上がって駆け回る孫を追いかける。キャアキャア騒ぎまくると、また『おじいちゃんはここ』とか『おばあちゃんはここ』と仕切る。そんな事をしながら孫はストレスを洗い流し、素直になっていく。
 子育て中の息子夫婦にとっては子育ての迷惑かもしれないが、今の私達の役目とは、たまに遊びに来る孫のストレスを解放する事だと考えている。そして、私の心の解放はバイクである。