病気治療の薬で具合が悪くなった経験。

 現在、痛風高脂血症の薬物治療をしている。痛風治療の服薬は1週間飲まなければ確実に足の人差し指の付け根が腫れて、痛み止めを飲んでも完全には止まらないほど痛い。だから3日も薬が切れると不安になるので、少しづつ貯めて20錠のストックを確保してある。
 災害が起きた時のために、水や食料は最低でも3日分は用意しておけというのが常識化されてきた。それと同様に、服薬治療の病人の常識は薬を約1ヶ月分くらいストックしておく事である。
 
 私の場合、服薬で支障の出たのは高脂血症の方である。全体的にコレステロールを低下させる薬を飲んでいたが、血液検査の結果から悪玉コレステロールを低下させる『クレストール』という薬への切り替えを医者からすすめられた。
 薬を変えてみたら2ヶ月目には悪玉コレステロールが減り、体重も順調に落ちた。
 
 ところが、半年ほどしたら体重が増えてしまった。それと、倦怠感がひどい事に気がついた。その時の倦怠感とは『筋肉を縮めたくない』という感覚が強く、とにかく体を動かさない様にゴロゴロしていた。
 そのうち、40肩がぶり返し腕が上がらなくなってしまった。私はクレストールに筋肉を溶かす副作用があるとの説明を思い出し薬を元に戻す様に医者にお願いしたが『尿にタンパクが出ていないから関係ありません』と聞き入れてもらえなかったので病院を変えた。
 
 健康のための服薬が健康を害するという事を初めて知った経験であった。