猛暑の今年に気づいた我が身の異変。

  今年の夏は暑かったですね~。本当に殺人的な暑さでした。うちには窓枠型のクーラーしかなくて、窓を閉めて外気を遮断すると、部屋の中は外よりも暑くなってしまいますので、通風を保ちながらクーラーの涼風+扇風機で夏をやりすごすしかありません。
  そして私は食欲不振になってしまいました。その時感じたのが(食えない~)ではなく(これを食うと胃袋を動かさなきゃならない~)という、筋肉運動の拒否感です。
 
  実は、そんな筋肉感覚は初めてではなく、2回目でした。1回目は悪玉コレステロールを低下させる『クレストール2、5』を服用した時です。アロプリノールから替えた当初は、毎月の血液検査でも悪玉コレステロールがぐんぐん減少し、体重も1ヶ月に1Kgほど減らせました。
  ところが、4ヶ月目くらいから倦怠感が出始め、俗に言う『40肩』も出てしまいました。女房には『60代で40肩だから若返った』と冗談を言っていましたが、倦怠感と肩痛からゴロゴロしていたら、2ヶ月ほどで体重も元に戻ってしまいました。
 
  その時の倦怠感が面白いのです。ただの怠惰ではなく『全身の筋肉を縮めたくない』という具体的感覚があったのです。
  今回の夏バテもそれに近い感じで『物を食うと胃袋を動かさなきゃあならないじゃあないか~』という、食欲よりも胃袋を動かす苦痛を避けたい気持ちでした。
 
  そして、思い出しました。親父に死が近づいた時、親父は食べ物を2口~3口しか食べなくなったのです。ひょっとすると、全身の筋肉が弱り胃袋を動かすのもしんどかったのかもしれません。
  親父は脳溢血が元で理性が鈍り、筋肉が衰え、最後は老衰で枯れる様に死にました。4年半の闘病で、最後の半年はほとんど食欲がなくなりました。胃袋も腸も筋肉ですから、衰えたら動きたくなかったのでしょう。
 
  筋肉を鍛え、もう動きたくないと言わない筋肉量を維持するのも、健康長寿の一つの方法かもしれません。