服薬治療には副作用もある。

 40代後半の頃から健康診査で『尿酸値が高いから治療をした方がよいですよ』と言われていたが、痛風薬を飲み続けると将来透析に移行すると思い込んでいたので放っておいた。すると、50歳を超えた頃に小便が出難くなり、時々、尿道がつかえる様な感じがあった。
 自分では「とうとう俺も前立腺肥大になったか」と思ったが、これは尿酸が腎臓に析出し、剥がれて落ちてきていたのだった。カケラが大きくて途中で引っかかっていたら入院騒ぎになっていただろう。
 
 それから数年後、50代半ばで足の人差し指?の付け根が腫れる痛風発作におそわれて服薬治療を始めた。その後の血液検査から高脂血症の治療も始める事になった。(更に高血圧の治療もすすめられていた・ゲロゲロ)
 現在は尿酸の生成を抑える薬(アロリン)と、コレステロールを抑える薬(ベサデート)を服用している。退職後に徐々に体重が落ちるとコレステロールも落ちてきたが、悪玉コレステロールの低下率が悪い。医者の指導でベサデートを、悪玉を減らす薬(クレストール)に変える事にした。
 薬を変えた数カ月間は悪玉コレステロールも体重も面白い様に落ちたのだが、なぜか40肩が再発して腕が上がらなくなって洗濯物が干せなくなってしまった。
 そうこうするうち、腕を曲げ伸ばしするのが億劫になってきた。とにかく筋肉を縮めたくないという気持ちが強くなり、倦怠感がひどくなって家の中で動くのも嫌になった。そして、ぐうたらしていたら体重が元に戻ってしまった。(勤めていたらとても辛かったと思う)
 
 高脂血症の薬には筋肉を溶かす副作用がある。特にクレストールは私に合わない気がしたので「薬を元に戻してください」とお願いしたのだが、医者は『血液検査でタンパクが出ていないから薬を戻す必要はありません』と却下された。そして、私は病院を変えた。
 次の病院の医者もクレストールの方がよいと言うので、私の症状を話したら『それでは体重を5Kg落としましょう』と約束されられてしまった。この先生は体重が少し落ちると『どうやって落としましたか』とか聞いてくれるので、その言葉に励まされて4Kgまでは落としたが、あと1Kgが壁になっている。
 
 痛風薬にも副作用はあるのだが、腎臓に尿酸が析出するのは副作用よりも腎臓にダメージを与えるし、クレストールの副作用は私にはひどかったが、体質によっては気にならない人もいるらしい。
 副作用などについてはネットで簡単に調べられるので、服薬中にひどい体調不良が続くならば、薬を疑う事もアリかもしれない。
 しかし、服薬治療は病気を治す事だから、良い事の方が多いのは当然である。アロリンの服用を始めたら、しばらくして肘の慢性痛が消え、クレストールからベサデートに戻したら四十肩と倦怠感は1か月ほどで消えた。そして、体重を落とした事で血圧が正常範囲に下がった。
 無病息災がベストなら、一病息災はベターだと感じている内蔵助です。