安全はすべてに優先する。

 人間は失敗するたびに失敗を克服して安全な物を造ってきました。前回のブログ『なんと~。アクシスを壊した~。』に、ヒデ坊様から「グランドアクシスの右のバックミラーは逆ネジです」とコメントで教えて頂きました。
 もし、右のバックミラーが普通のネジだと、ハンドルの右側が人に当たった時にはバックミラーが締まるので、人へのダメージが大きくなります。逆ネジならばバックミラーは緩む方向なのでダメージは少なくなると思います。
 なぜ逆ネジなのか考えていたら、デザイン優先で安全性をおろそかにした昔の自動車事故の事を思い出しました。
 
 その昔、スポーティーな乗用車のバックミラーの鏡を支える棒のデザインがロケットの様な形で、そのロケットの中央部にフェンダーに取り付ける支柱のあるバックミラーがありました。
 スピード感のあるそのバックミラーは、支柱より前方にスピード感あふれるロケットの先端が飛び出していたのです。そして、その車が人に接触したら、ロケットの先端が腹に刺さり、さらに悪い事は昔のバックミラーは今の様に倒れなかったのです。
(イメージとしてはアルファベットの T の横棒の片方に鏡が付いている感じです)
 今のバックミラーなら接触された人は打撲傷で済んだでしょうが、その事故では腹に大怪我をしました。
 
 似た様な事故では自動車のドアの取っ手でもありました。今の自動車はドアを開く時に取っ手がドアから飛び出す様な事はありませんが、昔はドアの取っ手の後ろが固定軸になっていて、取っ手の前の方が外側に突き出る様に開くものがありました。
 これも、ぶつかった瞬間にドアの取っ手の前方が衝撃で開いて人に刺さり、大怪我になりました。
 
 私も、グランドアクシスのバックミラーを外す時に『安全』という事を考えれば逆ネジかもしれないと思ったかもしれません。漫然と作業した事で高い授業料を払う事になりました。でも、体で覚えましたので2度と同じ失敗は繰り返さないと思います。
(経験でしか学べない勉強嫌いの内蔵助です)