尖閣諸島は国立公園特別地域にすべし。

 今日、民主党の代表選が野田再選で終わった。ただし、消費税問題で分裂を起こした党内事情により、立候補者全員が小ぶりな主張に終始したのが哀しくも残念である。
 かたや自民党の総裁選は石破が立候補したからかもしれないが、領土問題(尖閣)にかなり深く突っ込んでいたのが印象深く、民主党の代表選がオソマツにみえた。
 
 もし、野田首相尖閣諸島を国有化後も現状のまま維持するというのであれば、尖閣諸島を国立公園特別地域にするのがよいだろう。
 
 国立公園特別地域はその地域の現状を保ち、人間の手を加える事なく維持するために定められ、そこでの動植物の採取も禁止され、原則的には枯葉を持ち出す事すら禁止されている。
 たとえ学術調査であっても環境省の許可が必要であり、罰則も定められている。
 
 尖閣諸島を国立公園特別地域にすると、日本人でも無許可で島へ上陸できず、工作物の設置もできなくなる。外国人が上陸した場合の対処にも、現在の様なウヤムヤな解決でなく、同法による明確な対処ができる。
 
 ただし、自民党の総裁選の領土問題の案は性急な方法が際立っていて、実行されればさらに日中の軋轢が増しそうである。アメリカは中国に対し『尖閣日米安保の範囲』と答えているが、あれではアメリカの日本離れまで起こしかねない。
 
 次回の国政選挙では民主党が政権の座から滑り落ちるだろうから、尖閣諸島を国立公園特別地域に指定する事こそ、性急な案を牽制するためにも急ぐべき政策である。