放射性汚泥の処理はコンクリート?。

 人間が掘り出したプラチナは7mの立方体(343立米)くらいになるそうで、建坪約15坪の真四角の二階建て住宅ぐらいの感じでしょうか。質量は、比重が21.4だから約7千3百トンになります。
 人間が掘り出した金はオリンピックの競泳プール2杯分くらいだそうで、約3千2百立米くらいでしょうか。質量は、比重が19.3だから約6万トンくらいになるでしょうか。
 さて、現在の放射性汚泥を約6万トンとしたら、比重を普通の土より少し多めにみて3としても、約2万立米になります。1辺が約13mの立方体の大きさで、ほぼ4階建ての真四角のビルくらいの量になります。
 でも、未処分の震災瓦礫も放射性物質で汚染されているとすると、岩手県で580万トン、宮城県で1820万トン、福島県で340万トン。これらを加えると。ア~ッ、目が霞んで気が遠くなってきた~。三途の川が見えた~ ・ ・ ・ ような気がした。
 
 『政治家は100年の計を持て』と言われるけど、放射性物質の処理処分には10万年の計を持たなくちゃあならない。
 政府の方針は『低レベルの放射性物質はコンクリートで固めて地方自治体が埋めて処分すべし』とか『高レベルの放射性物質は屋根付きの場所に埋めて仮保管する』(いずれ忘れてそのままになるって意味?)らしいが?ズサン過ぎないかな~。
 建築屋に聞けば判るけど、コンクリートを野ざらしにしたら100年なんて持たない。地中に埋めて温度変化の影響などが減少しても千年くらいじゃあないかな。でも、現在のコンクリートにそんな長い実績は無い。
 それに、コンクリートも持っている石灰岩の短所は酸性水で溶けるという事です。理科の実験に石灰を溶かした水に息をブクブク吹き込むのがあります。コンクリート石灰岩炭酸ガスの溶け込んだわずかな酸性水にも溶けるのです。今の所、酸やアルカリにも耐性があって、千年経っても変化の少なさを実証している加工物はガラスだけです。
 石器は天然ガラスの黒曜石だし、博物館の古代ガラスは今もその時の形を保ち、輝きも失っていない。人間の歴史において、2~3千年安定している実績と、他の物質との親和性の高い加工物はガラスしか無いと私は思うんだけど。
(コンクリートチェルノブイリの石棺は壊れ始めている!その二の舞じゃないか)