健忘症国家?日本!!。

 昨日の不信任案審議で賛成論を述べる自公も、反対論を述べる民主も、被災者(弱者)のための国会審議を行わなければならないと述べていた。
 今日の午後はNHKで参院予算委員会の中継放送があった。与野党共にあれほど良い事を述べたのだから、粛々と実務的議論が進められると思いきや、一昨日までの国会と同様に原発事故の事や、菅首相が時期をみて辞任をするという様な、過去の事のみが審議されるみっともない参院予算委員会であった。
 
 国会議員はみんな健忘症なのだろうか。健忘症と言うと何かまともな事ができない様に思うかもしれませんが、健忘症であっても、老人性痴呆であっても面と向かってのやり取りがおかしくなるわけではありません。人生経験により身についた人間対応には微塵の違和感も感じられないものです。
 ご近所のご隠居ですが、立ち話などの受け答えに違和感はありませんが、ご家族への連絡事項を話しても家族には伝わりません。多分、瞬間的に忘れるか、覚えられないのです。
 健常人でも似た事が起こります。ちょっと深酒をした翌日には、深酒していても家に帰り、布団を敷き、寝巻きに着替えて寝た事を、思い出せません。
 そういう意味で、昨日の不信任案審議の論議与野党とも忘れてしまって、菅降ろしのために、被災者(弱者)を放っておいて、過去の事象を突き回しているだけなのです。
 
 昨日の今日ですから、少なくとも2~3日は真面目に弱者のための論議をしてほしいです。放射性物質に汚染された校庭の表土を天地換えすれば百年安全なのでしょうか。汚水処理場で濃縮された放射性汚泥を保管するだけでよいのでしょうか。
 私は5月2日のブログに『汚泥から放射能。処理は東京湾が良い。』を書きました。素人の私にも放射性物質の長期管理には大規模な計画的保管が必要だと判る。今回の福島原発事故で飛散した放射性物質でもこれくらいの計画は必要だと思う。これができなければ約千トンもの使用済み核燃料の安全保管などできるわけなどありません。
 なあ、選良諸君。今は菅降ろしのための過去の不急事項など脇に置いておいて、少なくとも百年先の事を考えて議論をしようや。