東京湾での放射性汚泥処理方法。

 私は5月2日のブログに『汚泥から放射能。処理は東京湾が良い。』を書きました。しかしその時は処分方法まで詳しくは考えていませんでした。でも心の片隅に「ただの投げ捨てでは産業廃棄物も持ち込まれるだろうな」との懸念がありました。放射性汚泥を漫然とダンプカーで堰堤の中に投棄するのでは、必ず産廃業者が放射性汚泥に見せかけて不法投棄を行います。
 産廃残土を積み上げただけでも醗酵などの熱で自然発火が起こります。放射能レベルが低いとはいえ、放射性汚泥には放射線を出すエネルギーがあります。現在でも約6万トンもある放射性汚泥を単に野積みすれば、内部でどれくらい温度上昇が起こるか判りません。産業廃棄物が混じれば発火するのは火を見るより明らかです。(プッ)
 
 私は放射性汚泥が風や雨水による自然拡散を防ぐためにも、汚泥をガラス固化して煉瓦の様に規格化し、投棄ではなく整然とした保管を提案します。手間はかかりますが、それゆえに産廃残土の不法投棄の防止策になります。また、整然とした保管であれば、温度上昇の時には東京湾の海水を注ぐ事も可能です。
 いつも湿っている様に思える地面には意外と雨水がしみ込みません。水溜りのできる様な雨の後でも、土を掘り返してみると雨水はあまり中には浸透していません。漫然と投棄したら放射性汚泥にも同様の事が起こるでしょう。現在の産廃不法投棄場所の地中燃焼が消せないのをみれば、放射性汚泥の最終処分場でも同様の事が起き、掘り返せば放射性汚泥が出てくるので地中燃焼を消す事は産廃以上に困難でしょう。
 
 一つくらいは良い事も考えてみましょう。微弱な放射線は癌治療に効果があるかもしれません。日本一酸性度の高い温泉。秋田県玉川温泉では岩盤浴による治療方法があります。微弱な自然放射線を放出する暖かい岩盤に寝転ぶだけですが、そこで癌治療を行うために通う人が沢山います。(そのため予約の取りにくい温泉でもあります)
 あてのない希望的想像ですが、そうなるといいですね。