虚しい仕事はやる気をなくす。

 6月15日にダーリン様が『え~!嘘でしょ。』で生活保護の不正受給を書いていましたが、私もバブル崩壊で早期退職したので再雇用も望めず、手持ち資金が見る見る減っていくので心細さがつのり、生活保護を申請しようと思った事があります。
 
 まず第一が、不動産や預貯金を使い果たしている事。
(借間生活でも生活に困窮している:持ち家に住んでいて生活保護はない)
 第二は、三親等以内の親族に生活援助できる親戚の無い事。
(親戚も貧乏:私もこれが恥ずかしくて躊躇した)
 第三、所有物に贅沢品が無い事。
(高級車などもってのほか:冷蔵庫はOKでもエアコンNGはだった)
 第四、健常であれば労働意欲のある事。
(遊ぶための金は支給しない:勤労の義務は果たしてもらうという事)
 
 だけど、バブル崩壊後の長い不景気で生活保護申請が増え、何年か前に審査が簡略化された。多分、三親等以内の親族に問い合わせの葉書を出して調査するのが簡略化されたのではないかと思っています。
 私だって葬式でしか会った事のない様な、街ですれ違っても気づかない親戚の生活援助の葉書が来たって、返送せずに放っておくか、援助できませんと返信するでしょう。
 結局、この調査が一番手間と時間がかかるし、親戚が協力して援助しようなどというのは数万例に1つあるかどうかだと思います。
 これが、ダーリン様の書いた生活保護受給世帯を出現させたと思うのだが、空振りばかりの仕事をしていると人間はやる気を無くしてしまう。だけど、役人がやる気を無くしたら本当は困るんだけど。万に一つでも可能性があるならば、三親等以内の調査は外せないだろう。でも、時間がかかるから、その間に一家心中にでもなっては、福祉国家も意味を無くしてしまうし。制度の隙間をついて悪い事をする者には困ったものだ。
 
 思い出した。やる気を無くすのは人間だけじゃあない。猟銃を持っている従兄弟がまだ下手糞だった時、犬に鴨を追い出させても1羽も獲れない事が続いたら、犬がやる気を無くして水に入るのを嫌がって船の中でフテ寝してしまったと言っていた。