携帯電話で親を看る。

 前回のブログ『ネコババアとババアネコ』に書いたご婦人だが、ヒョットすると子供と同居していない独居老人であったかもしれない。その寂しさがゆえに袋の中に猫を連れて外出していたのかもしれない。
 
 少子高齢化の現代、2人くらいの子供が1~2人の親の老後を看なければならないのが現実である。しかし、子供にも家庭があり生活というものがある。親の老後を看たくても看る事のできない現実というものが存在するのである。
 しかし、離れていてば子供には親の健康状態など判るわけがない。まして、老化の重要問題は頭の老化を知る事ができないという点である。すなわち、ボケの具合は素人には判りにくいものである。
 
 そして、私は親のボケを測る方法を考えた。それは、携帯電話での電話連絡と携帯電話でのメールのやり取りが良いだろう。
 昔、私の母方の祖母がボケ始めた時、顕著になったのが葉書の書き方だった。祖母からの葉書には、連絡すべき要点を書いた後に『いろは48文字』がかかれる様になったのである。
 しかし、顔を合わせて話をすれば、なんら不自然な事はなく話がはずむ。葉書のいろはについて尋ねても『孫の書道の手引きになればね』とかわされる。言葉からは異常が判らないのである。
 
 すなわち、週に1回づつでも電話とメールで近況のやり取りなどをすれば、メールにボケの異常が先に現れるのである。勿論、メールの書き方も、親が考えて返事を書かなければならない書き方をしなければならないのは当然である。遠隔地に親を持つ方々にはご検討願いたいと思う内蔵助です。
 私の子供ですか?勿論こんな面倒くさい事はやっていません。でも、近々中にやる様に言います。それに同意しない様であれば、日常生活に不自由をきたす様になった時点で不動産を整理してケア付老人ホームに入り、遺産を子供に残さない様にします。
(マンションの借金を親の遺産で返そうとしている息子にはショックでしょう!でもしかたありません!!)