汚泥から放射能。処理は東京湾が良い。

 福島県の県中浄化センター(郡山市)の下水汚泥から1キログラム当たり2万6400ベクレルの高濃度放射性セシウムが検出され、その汚泥を減量化した溶融スラグからは1キログラム当たり33万4000ベクレルが検出された。(時事通信 5月1日(日)17時43分配信)
 しかも、意図したわけではないが結果的には汚水処理の過程で放射性物質の人工濃縮が行われてしまった。
 福島県では当面の間、1日に80トン出る放射性汚泥と、今までセメント会社に運び出した500トンの汚泥(一部は製品化された可能性がある)を保管する事にしたという。今の時点ではそれしか方法がない。まさか、極秘裏に日本海溝に捨てるわけにも行かないし、そんな事が世界に知れたら国際的信用を失ってしまう。
 私的には、東京湾アクアライン沿いに大堤防を築き、その大堤防の北側の東京湾岸沿いには環状の大堤防を築いて大きな半円形の閉水域を作り出す。その中に今回の放射性廃棄物や汚染土壌などを叩き込んでしまえばよいと思う。
 東京湾に注いでいる大河川の荒川や多摩川の水は現在の海岸線と大堤防の間を流れて北半分を埋め立てられた東京湾に注ぐ事になる。すると、川崎から富津までにある工業地帯は何処かへ移転せざるを得ないし、結果的には首都移転も検討せざるを得なくなるだろう。
 なぜ東京湾かといえば、入り口が狭く奥行きのある湾だからで、大堤防に決壊の恐れが迫った場合には、更に南側に堤防を築ける余地があるからだ。同じ様な条件ならば北から陸奥湾や伊勢湾や大阪湾(淡路島を含む)や大村湾や鹿児島湾や有明海も候補となるだろう。その中でも東京湾アクアライン付近は海底が浅く、海底調査も行き届いているから現時点では最高の候補地と言える。