菅首相は消費税に手を付けるのか。

　税収アップとしては消費税に手を付けるのが一番効率が良い。しかし、消費税に手を付けた内閣は自滅するのが今までの通例なので、小泉も鳩山も自分の任期中は消費税率のアップはしないと明言した。
（小泉は先延ばしで鳩山は政治理念と思いたい）
　消費税率アップはいずれやらなければならないと考えているのに、自分の政権ではやらないというのは仕事の先延ばしかサボタージュの様なものだ。必要なら政治生命をかけて自分の政権中にやるべきだ。
　今の様に政党支持率が拮抗している時に消費税に手を付けたら面白いだろうな。次の選挙では与野党交代が起こるものの、与党になった政党は消費税率の撤回などせずに、政治の継続性などと言いながら粛々と前政権の決めた消費税率を適用するだろう。政治家だって嫌な事は先延ばしし、都合の良い事には尻馬に乗りたがるものだ。
　そこへ行くと鳩山は、自民党内閣が決めた沖縄の普天間から辺野古への基地移転を、自分の理念に従い『県外に』と言い切った。その勇気には敬意を表するものの、何か風車に突進するドンキホーテを見ている様であった。
　菅は消費税に手を付けるだろうか。それとも野党転落を恐れる民主党の中で押さえ込まれるのだろうか。恩田杢工の日暮硯でも読んで国民との『報・連・相』を欠かさない様にしてほしい。