牙をむいた安倍政権。ボイコッ党で勝負じゃ。

 当初、自民党は解散の理由を『消費税10%の可否を国民に問いたい』と言っていた。ところが、今日のニュースでは『アベノミクスの可否を国民に問う』と変わった。
 
 国民は実質賃金の減るなかで、消費税10%に恐怖を抱いていた。だから、帰国のタイミングを見計らって(増税は1年半先延ばしする)と言って国民を安堵させた。
 そして、選挙の論点を消費税からアベノミクスにすり替えた。これは何を意味するのか。それはたった1つ。アベノミクスの失敗を国民になすり付ける事である。
 
 安倍政権は(どうせ選挙は自公の勝ち)と考えている。だから、アベノミクスを争点として選挙を行えば、選挙後は国民が失敗を承認したと居丈高になる。
 そうやって政治家は自分の失敗を、いつも国民になすり付けてきたのである。そして、今回も同じ事をしようとしている。
 
 1票の格差だけでなく、投票率の低い選挙も無効にすべきだと私は考える。そうすれば、意味の無い解散総選挙に、有権者は投票ボイコットで対抗できる様になるのだ。
 今の法制度の下では、全有権者がボイコットしたとしても、立候補者本人の投票で国会議員になれる。理論的にはそういう不完全な法律なのである。