集団的自衛権。自公のせめぎ合い。

 今の与党は自民・公明の連立政権である。安倍首相の趣味で『集団的自衛権の行使』を憲法解釈で行おうとしているが、公明党の支持母体である創価学会の初代会長は国家権力により弾圧を受け、獄死している。
 まして、その創価学会が安倍首相の解釈変更による今回の件にノーを表明した。明日からは自民・公明で喧々諤々の議論が始まるのだろう。
 
 まあそうしなければ、国民に向けたあのマンガチックな説明が、すでに2党間では擦り合わせの出来ていた茶番劇とバレてしまう。
 ただ、これは公明にとっても嫌な試金石である。支持母体の要望を満たすには連立を断ち切って政権の座席を下りなければならないかもしれない。だが、そうなれば維新がその席に滑り込んでくるに違いないから、それはしないだろう。
 
 初めは憲法改正を叫んでいた安倍首相だが、憲法改正を実行しようとすれば自公は政権の座から滑り落ちるかもしれない。安倍首相はその道のりの険しさに怖じ気づいて安易な憲法解釈での国民騙しに逃げた。
 まるで『家具を直すから』と言って接着剤を買ってきたけど、シンナー遊びに使ってしまった様なもんじゃあないか。(アレ?ちょっと違うかな??)