法による統治(法の支配)

 安倍首相は『法による統治』とか『法の支配』という言葉が好きで、中国による国際的軋轢が生ずるたびにこの言葉を持ち出す。
 しかし、集団的自衛権については、『法による統治』とか『法の支配』に該当しない『憲法解釈』により集団的自衛権を容認しようとしている。
 何事においても、本質を変更せずに解釈で対処すれば、解釈は法外の取り決めであるだけに、どの様にでも変質していく。
 『法による統治』とか『法の支配』と言いながら、集団的自衛権を『憲法解釈』で運用するとしたら、世間ではその様な行いを『二枚舌』と言う。安倍首相はそんな事も判らないのだろうか。
 
 そして、公明党までがそれにすり寄ろうとしているのが哀しい。公明党の支持母体である創価学会の初代会長は、戦前に官憲の手により獄死している。支持母体の思想と結党の精神に立ち返り、本来ならばここで自民党とは手を切るべきである。