安倍首相の腹の内。

  自民党の選挙演説に憲法改正の話が少ない様な気がする。この参院選で自民・公明が多数を占めれば、安倍首相が憲法改正に着手するのは間違いないのに、選挙期間中に憲法改正を言えば不利なのを判っているからなるべくふれない様にしているのは明らかだ。
 
  だが、特に若い人には戦争の本質を知ってほしい。
 
  『戦争は年寄りが始めて若者が血を流す』ものなのである。これは映画ランボーの台詞に出てくるらしいが、英語が駄目な私はそれを自分では確認していない。
  それから『安全な所にいる人物が勇ましい事を叫んで扇動する』という事も覚えておいて欲しい。
  もう一つは『戦争は宣戦布告して始まるものであり、戦争状態であっても宣戦布告していなければ、それは紛争である』余計ついでにもう一つ言えば『戦争というのは長くは続かないが、紛争は世代が代わっても戦い続ける』という事実である。
 
  特に今回の参院選が初めての国政選挙となる若い人達は、安倍首相の言動には注意して欲しい。
 
  安倍首相は頻繁に『日本は国際平和に貢献する』と言うし、また同じくらい『外国が攻めてきたらどうしますか』とも言う。そう問いかけられたら「国を守るために戦う」としか言い様がないじゃあないか。そんな問いかけは、まるで『あっち向いてホイ』の条件反射と同じ問いかけなのだ。
  安倍首相は、本来ならば『日本は国際平和に貢献する』の次に『私は戦争が起こらない様に外交努力に生命をかける』と続けるべきだろう。
  平和と外国の侵略の両極端を語るのは、すでに言葉のごまかしで国民の理性を奪う行為である。
それは言葉巧みに金を巻き上げるオレオレ詐欺と同じ詐欺師の手法なのである。
 
  そして、安倍首相が巻き上げようとしているのは『若者の命』なのだ。
  若くして死にたくなければ憲法改正を画策する人物や政党に投票してはならない。