20世紀は映像と戦争の世紀。

  今月の5・6日と12日にNHKがBS101で『映像の世紀・デジタルリマスター版』(第1集~第4集)を放送した。
 
  そうしたら変な夢をみてしまった。いい女に誘われてその気になって、なにやら宗教系的な集会に連れて行かれてしまったのである。
  最初の雰囲気は、むかしお袋に連れて行かれた新興宗教の集会に似ていたのだが、途中から愛国心の話になって我慢して聞いていたのだが、とうとう堪忍袋の緒が切れてしまった。
  そして、普段なら大勢の中では絶対に大声ではわめかないのだが、夢では『戦争を始める奴は必ず安全な所にいる奴だ』とか『戦場に行かない奴ほど勇ましい事を言う』とか。更には『頭蓋骨の中まで筋肉のシルベスタスタローンだって(年寄りが戦争を始めて若者が血を流す)とランボーに言わせているんだ』と言ってしまった。(本当は脚本家が台詞を書いたんだけどね)
 
  そんな夢をみたら目が覚めて、トイレから帰っても寝つけなくなってしまった。まだ外は暗いが、寝つけないので女房に気づかれない様にパソコンを持って1階に下りた。そして、これを書いたわけである。
 
  だけど、面白い番組だった。第二次世界大戦の前に株の大暴落があり、不景気の中で戦争気分が盛り上がって行くのは、現在の経済状態なら百年前には戦争につながったのかと思ってしまうと同時に、いま国会で論議されている安保改正は、やはり戦争への序曲なのかもしれないと、背筋が寒くなった。
  せめて、第二次世界大戦中に弾圧で教祖が獄死した創価学会が支持母体の公明党は、今回の安保改正に反対して根性を見せると同時に、国民にも考える時間を与えてほしいと思う。
 
  ところで、安倍首相はなぜ無投票で自民党総裁に再選されたのか。
  私は思う。自民党員には『火中の栗は自分で拾え』の思惑があったと思う。すなわち「ゴリ押しの安保改正は安倍の政策だろう。成立させれば国民の不満が俺に向かうし、成立しなければ党内での俺の面目が潰れる。自分の尻は自分で拭えってんだ。アベノミクスだってガタガタだし。今は君子あやうきに近寄らずだな。」てなところだと思う。
(職業政治家ってのは理にうといくせに利にさとくて嫌だね)
 
  でも、夢の初めはいい女に誘われたわけだから『映像の世紀・デジタルリマスター版』を見ていなければ、このブログは(大人の話)の方になっていて、トイレの後に寝つけないなんて事もなかったと思うと、少し残念である。(その方が私とすれば嬉しかったかも)