尻の納まり所。

 恋愛の時は楽しかったけど、結婚したら段々化けの皮が剥がれて言い争いや夫婦喧嘩になる事があります。そして、離婚などに発展するのですが、なぜそうなるのか考えてみると相手の言う事を理解しないという事が根底にあると思います。
 
 私の経験で言えば、新婚夫婦のいさかいの原因など小さなものです。要は、家庭の中で自分の尻の納まりが悪いとどうにもならないという事なのです。
 恋愛時代の様に時間が過ぎれば1人になれて、自分の尻が納まる形でくつろげるのは、言ってみればいい所どりをしていたのです。結婚すると常に相手がいるので、我がまま気ままができなくなります。たとえれば、安楽椅子に座ったものの、尻の下にゴルフボールがある様な気持ちでしょうか。
 些細だけれど我慢できない事が座り心地を悪くしているのです。
 
 最近結婚した芸人のアズマックスは家の中でオナラをするそうで、安めぐみはそれに我慢できなかったといいます。その事をアズマックスに話したら、芸人だった父親がオナラをして家族の笑いを誘っていたそうで、彼には大切な生活行動だったのです。
 それを聞いて安めぐみは『少し恥ずかしそうにしてください』という事で解決したそうです。
 
 夫婦喧嘩なんて簡単にエスカレートします。現代の世相は漫才形とでも言うのでしょうか。素早く反応し、なおかつ『ツッコミ』という反論をするのが良いと思われているみたいです。
 しかし『ツッコミ』は反応速度の問題で、思考は停止しています。落語に『長短』というのがあります。気長がと気短かの友だち?で喧嘩になった事がないのです。まあ、すれ違いがひどく喧嘩にならない!!というのが正しいのでしょう。
 
 夫婦でも同じです。ポンポンと『ツッコミ』で返し合っていたら、楽しい話は盛り上がるでしょうが、夫婦喧嘩だったら急激にエスカレートします。
 私達は激しい夫婦喧嘩をした事がありません。多分、私も女房もちょっとトロちゃんなのでしょう。『ツッコミ』で返すのではなく、相手が話す時は聞いてしまうのです。
 
 勿論、文句を言うために喧嘩するわけではありません。何か原因があるのです。原因が判ればアズマックスのオナラの様に解決だってできるのです。
 安楽椅子にゴルフボールがあってくつろげなければゴルフボールをどければよいのです。勿論、ゴルフボールをそこに置いた方は素直に謝りましょう。
 
(しかし政治家ってのは人の言う事を聞きませんね~ただ自論をわめくだけ)