ギリシャ神話のダッチワイフとダッチハズバンド。

 個人的な意見ですが、ダッチワイフの方は、自分で彫った女性像に恋をする『ピグマリオン』ダッチハズバンドの方は、眠り続ける男に毎夜口付けする月の女神『セレネ』の話が私の知る限りでは一番古いダッチワイフとダッチハズの話です。
 男が女に惚れ、女が男を愛しく思う。男と女が共に思い合うのであれば良いのですが、多くの場合、男と女の愛がすれ違う『片思い』の方が断然に多いはずです。ピグマリオンもセレネも恋の相手が意思のない彫刻と眠る男ゆえに、恋の切なさと哀しさ、そして片思いの純粋さを物語っていると思います。
 どんなに好きでも生身の男女が一緒に暮らせば、トラブルも起こるし愛も恋も薄れる事があります。ところが、成就しなかった片思いの恋は薄れる事なく長く続きます。誰もが経験し忘れない初恋の思い出の様に!。ネッ!!。