ア~ッ、墓地の抽選に外れた!!。

  今年、はじめて都営霊園の抽選に申し込んだ。残念ながら外れた。
 
  申し込んだのは樹林埋葬のエリアで、昨年は一番倍率の少なかった遺骨を粉砕して樹林埋葬エリアのどこかに埋めるコースを選んだ。そしてさらに、くじ運の良い女房の名前で申し込んだのに外れてしまった。
  申し込む時に思ったのだが、遺骨になっても骨の粉砕をさける人の多いのを私は不思議に思った。(粉砕しようがしまいが墓地職員が埋葬まですべて行うのだから同じ事ジャン)
 
  私は自分の遺骨に何の思いもない。適当な場所に捨ててほしいし、できれば遺骨と石を木綿の袋につめて少し深い海に捨ててほしいと思っている。
  女房はそれを嫌がるし『お前の骨は俺がふりかけにして食ってやる』というのはもっと嫌がる。そして都営霊園の申し込みとなったわけである。
 
  女房が樹林埋葬を望むのでは私も同意せざるをえない。だから私よりもくじ運の強い女房の名前で申し込んだのだが、外れた。
  来年も再来年も当選するか、女房が散骨に同意するまで毎年申し込もうと思っている。
  抽選に当たる前に女房が死んだら遺骨はとっておいて、私の死後に遺骨を一緒くたにして海に捨ててもらおう。私が先に死んだ場合は抽選順位が上がるから女房に好都合である。(めでたし・めでたし)
 
  都営霊園は高低差の少ない、昔は畑にもならなかった雑用地(入り合い地など)だったので、現代の山間斜面を整地した墓地と違って土砂崩れの心配などない。
  最近、都市周辺で盛んな住宅地墓地など、有料パーキングと同様に土地が売れるまでの墓地産業とは違うし、山間部を整地した墓地の様に土砂崩れが起きた時点で倒産整理されてしまう墓地産業とも違う。
  私は墓にはこだわらないが、死んでまで他人の金儲けのネタにされるのは我慢ならない。昔、『私は貝になりたい』という映画があったが、私も遺骨となったなら海の底に沈んでいる方が良い。