選挙をボイコットしてやったぜ~ェ。

 『選挙をボイコットしてやったぜ~ェ・ワイルドだろ~!!』とスギちゃん風に書いてみた。
 今回の選挙は、与野党ともに『アベノミクス選挙』と呼ぶ様になって争った。だが、それは政治家が言っているだけで、有権者にはやはり大義なき解散総選挙である。
 
 私は今回の選挙を『踏み絵選挙』と呼ぶのが正しと思う。意味も大義もなく、大きな判断材料もないのに、与党か野党のどちらかを選べと強要されたみたいで、非常に気分が悪い選挙だった。
 だから、私は自分のやった事を棄権と言わずにボイコットと呼ぶ。
 
 そして、今回の選挙で感じた事は『有権者は本当に主権者なのか』という事である。もし、有権者が主権者であるならば、今回の様な選挙の実施を阻止する権限が無ければおかしい。
 それに、国民が大反対の法案であっても、政府は解散などしようとしない。そして『法に従い粛々と進めます』と採決を強行する。この事からしても、有権者が主権者でない事は明白である。
 
 私は思う。数百年に及ぶ代議員制議会民主主義という制度が時代に合わなくなってきている気がする。
 そして、私達はいまも中国に学んでいる。日中国交が回復した時、私は『上に方策あらば、下に対策あり』という言葉を知った。今の日本の政治家は政治よりも選挙に勝つ対策をもて遊んでいる気がしてならない。
 
 『政治家達よ、選挙に勝つ対策にはしらず、百年の計という方策をたてよ!!』と、最後に書いておこう。
 しっかし(怒!!)ここまで書いても腹の虫は納まらない。最初、安倍は『消費税について国民に問う』と言っていたのに、景気条項があるから10%への増税など、それこそ法に従い粛々と延期すれば済む事なのだ。
 それだとやばいと思った安倍は、話を突然『アベノミクス選挙』に切り替えた。そして野党もそれに呼応した。これが野党の馬鹿さ加減である。本来ならば『景気条項があるのに解散して国民に信を問うのは安倍首相の決断力の無さだ』と論点を単純にした方が集票力があっただろうと私は思う。
 
 今回の選挙で、野党が『アベノミクス選挙』に食いついたのは大失敗である。これは、いわゆる玄人(くろうと)受けの論点に飛びついたがゆえに、素人には判断しづらい選挙になったと言ってよいだろう。