自転車に乗るのが苦手な人の住む町。

 以前、テレビで長崎の人は自転車に乗れないというのをやっていた。理由は坂が多いためで、乗れないというのは大げさだが自転車人口は少ないらしい。それと同じ様な町は熱海温泉もそうで、海からいきなり山が始まる坂だらけの町である。
 同様に草津温泉でも自転車に乗っているのは子供達か、ホテルのレンタル自転車の観光客である。それに冬は雪も積もるから自転車だけでなく2輪車の利用は難しい。
 
 以前、燃料が2リットルしか入らない50ccのズークで草津温泉から尻焼温泉へ行ったら、坂で燃料消費が多かったのか帰りの3Kmほどはズークを押さなければならなかった。ホテルで貸す自転車には電動アシストタイプもあるが、これも電池が切れたら上り坂では押す事になるだろう。
 
 平らな土地なら自転車は手軽でエコな乗り物だが、上り坂になると乗り続けるのはかなり辛い。普通の人だと10m位の高低差が限界だろうし、登坂中は速度も低下するので不安定になって危険である。そういえば長兄も年取ってから『日本全国下り坂になればよい』と言っていた。
 
 私も以前は買い物に自転車を使っていたが、ベアリングが割れたのか後輪の具合が悪くなってからは歩きで買い物に行く様になった。お米など重い物を買う時はデイパックを背負って行くから良いが、たまに女房が1人で出かけた時に『ミカンを箱で買っちゃった』とか『お芋が安くて2箱買っちゃった』とヘルプの電話が来ると困ってしまう。
 お米の様にデイパックに入れやすい物はよいのだが、箱物は両手で抱えなければならないので持ち帰るのは結構辛い。
 
 そうだ!アルミフレームの登山用背負子があったから、女房が重たい箱物を買った時にはそれを使おう。(なんか終戦直後の買出しみたいだな~)