私は自動車よりもオートバイが好き。

 私の長兄は自転車も自動車も好きだけど、どちらがより好きかはわかりません。でも多分、自転車の方が好きなのでしょう。それは1人でドライブする時、後部座席に輪行袋を入れて出かけるからです。
 私はあまり自転車は好きではありません。多分、長兄が通学のために初めて自転車を買ってもらった時、私が三角乗りで勝手に乗り回した事に長兄が腹を立ててボコボコにされました。
 そして、ボコボコにされた腹いせに自転車より速く走れるオートバイが好きになりましたが、オートバイは中古でも自転車より高価なので25歳になるまで買う事ができませんでした。
 
 27歳で結婚し29歳で子持ちになると、周囲の状況など考えずに自分時間で生きている赤ん坊を連れて、公共交通機関での帰省がひどく不自由である事を思い知らされ、自動車を買いました。そしてこの時、オートバイを手放しました。
 手放したのは女房の『家族を残して自分だけが死んでしまう様な趣味はやらないで』との言い分に従ったのです。
 
 ところが、それから10年ほどして群馬県に住んだ時、残業すると終バスが出てしまうので通勤用に400ccの中古オートバイを買いました。前橋はあまり雪は降りませんが道路に流れた水は凍りますから、冬場にオートバイ通勤はできません。やむをえず軽自動車を買いました。
 子供も大きくなっていたのでスキーを買ってやり、冬はスキーにその他の季節は山歩きにと家族そろって出かける事が多くなり、オートバイに乗るのは夏場の通勤くらいになりました。オートバイは結局2年目の車検時に手放しました。
 
 次にオートバイを買ったのは自動車がホンダのS-MXになってからです。S-MXは2列のシートがフルフラットにできるので、最初は女房と車中泊でアチコチ行ったのですが、私の老眼が進んでからは夜に運転するのをやめ、車中泊の遠出もやらなくなりました。
 そして、長兄に対抗してオートバイをS-MXに積んで出かけたくなりました。50ccでは非力なので100ccクラスで全長の短いオートバイをヤフオクで落札しました。
 
 そして65歳の時に「自動車を運転するのもあと10年だろう」と考えて新車を購入しようとしましたが、猛暑の夏場に左目を患い「10年は自動車に乗れるだろうなんて甘い考えかもしれない」と感じました。
 そう思ったら「近々オートバイだって乗れなくなるぞ」との思いがつのり「ハーレーは無理だけどヤマハのドラッグスターでも買おうかな」とヤフオクを物色しました。
 そんな折、ビッグスクーターを検索したら、ピースガレージ(ヒデ坊)様がホンダのシルバーウィング(600cc)を出品されていたので即決で落札させてもらいました。
 
 最初は映画『イージーライダー』の様に、ハーレーでなくてもアメリカンタイプのオートバイと考えたのですが、今はクラッチレバーの無いビッグスクーターに乗ってよかったと思っています。私はアメリカンタイプで渋滞に巻き込まれ、ノロノロ運転にクラッチレバーを握り続ける事を考えていませんでした。今の私には左手でクラッチレバーを長時間握り続ける自信がありません。
 ただ、スクーターには股の間に燃料タンクが無いのでライディングが不安定ではないかと心配しましたが、ステップボードの前方で足を踏ん張り、シートに尻を押し付けるとライディングが安定するを体で覚えました。
(ピースガレージ様は私のブログリンクに入りに入っています)