500mlの計量カップを買った。

  先週、尿量を計ろうと計量カップを買った。以前、NHKの番組で尿トラブルをやった時に、膀胱を有する動物はほぼ20以内秒で尿を出し切ると言っていたからなのだが、男は加齢現象で前立腺が肥大し、尿を出し切るのに時間がかかる様になる。
  それならばと、時間でなく尿量を計り記録をつける事を思いついたのである。そして、数日で様々な事が判った。
 
  一番の利点はしっかりと直立して用が足せる様になった事である。男が立って西洋便器で用を足すと女房からクレームが出る。当然の事である。女性には判らないだろうが、男は陰茎の状態により放尿パターンが変化するのでコントロールがなかなか難しいのである。
  だいぶ昔、女房からのクレームで仕方なく座り小便をしたが、男は尿道が長いので気分よく出せない。そんな経験から私は座り小便は数回でやめた。そして、立った姿に近くなる膝立ちで用を足していたが、計量カップに出す様になったら姿勢が自然なので残尿感も軽くなった。
 
  二番目の利点は毎回の尿量と色が判る事である。長兄が肝炎になった時は便器に溜まった色を濃いと感じて、次の時にコップに取ったら赤ワインみたいだったので病院に行き、肝炎と言われた。
  ただ欠点もある。尿量を読む時にビールが飲みたくなってしまうのである。誘惑に勝てず、計量カップを買った翌日にはニッカのブラッククリアーという千円未満のウィスキーを買ってしまった。(エビスでもなくワイルドターキーでもないのが少し寂しい)
 
  三番目の利点はどんな時に尿意を感じるか判った事である。以前から台所で水仕事をすると小用をたしたくなるのは判っていたが、鉢植えへの水遣りでも尿意を感じていたのである。水から小便への単なる連想なのだろうが、水を使うと案外尿意をもよおすものだ。
  そんな時の尿量はわずか100~150mlなので、そう判ったら水仕事以外の尿意を無視できる様になり、頻尿は減ってきた。夜中にも1回起きればよいくらいになり、睡眠にも良い影響が出た。ただし、朝の尿量が450mlくらいとカップの容量500mlに近くなりハラハラする事がある。(病的な頻尿でなくてよかった)