『老人学』のすすめ。(その2)

 『老人学』を学ぶには、体力や記憶力などの衰えを自覚する必要があり、その後に『老人学』の学びが始まる。
 
 私が老化による記憶力の衰えを感じたのは、庭から車を出した後に外したチェーンを戻すのを忘れてしまう事であった。女房から「今日もチェーン忘れてたよ!!」と言われるのも悔しかったので真剣に方策を考えた。
 いくら気をつけても忘れるので、車を出す時の手順を変えてみた。それまでは車を出して直ぐに荷物を積み込んでいたが、車を出したらチェーンの位置までバックしてチェーンの前で荷物などを積み込む様にした。これでチェーンのかけ忘れが無くなった。手順を変える事でうっかりミスを防げたのである。
 
 その後に起きたうっかりミスはトイレの電気の消し忘れだった。これは電気器具の使いにくさも関係する。
 昔の壁面スイッチはトグルスイッチだったので、スイッチの上下でON/OFFが確認できたが、スイッチが接触不良になったので取り替える時にはトグルスイッチがドイトから消えていて、押すたびにON/OFFの切り替えプッシュスイッチしかなかった。
 プッシュスイッチがOFFの時にはスイッチ内の赤色発光ダイオードが点灯するのだが、哀しいかな老眼で斜めの方向からだと、それが見えないのである。
 これは機能改善で消し忘れを気にしなくてもよい様にした。まずは照明を電球からLEDに取替えて省電力化をはかった。次に、照明の配線を換気扇のタイマースイッチの後になる様に接続替えした。これにより換気扇のスイッチを入れなければ照明が点かない回路となり、照明のスイッチを切り忘れても換気扇のタイマースイッチが設定時間で切れれば照明も切れるというズボラ方式にしたのである。
 それと、照明スイッチのプッシュ面に百均から両面テープで貼り付ける小さなボタンみたいな滑り止めを買ってきてプッシュ面に貼り付けた。押し心地が良くなって押し忘れも少なくなった。
 
 まだまだありますが、今日はこの辺で失礼します。