コーンウィスキーって、バーボンウイスキー?。

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おもてラベル

 今日、ワイルドターキーを買いに行ったら面白いアメリカンウィスキーが2種類並んでいた。共にコーンウィスキーと書かれていたけどバーボンウィスキーとは違うの?
 一つは模型エンジンの燃料みたいな赤く小さな平べったいブリキ缶で少々お高い。もう一つは写真のジャムの瓶みたいなウィスキーらしからぬやつ。どうやってグラスに注ぐのか頭に『?印』が生えたし、ガソリン缶のコーンウィスキーより安いので買ってしまった。
 まさか瓶の蓋をあけたら口をつけて『 ング ング ング 』と呑むわけではないだろうが、とにかく面白い。写真を撮って蓋を開けてスプーンでグラスに入れた。色は透明でまるで焼酎。
 匂いもワイルドターキーみたいな香りはない。本当に焼酎みたいだと口に含んだら意外とマイルドで飲みやすく、わずかに甘みを感じた。つまらん、つまらん、つまらん。私は不味いバーボンウィスキーを探しているのだ。
 
 西部劇では流れ者のカウボーイがグラスの酒を一気呑みする。あれは粋や酔狂で一気呑みするのではなく『不味いから一気呑みするしかない』のだと私は信じている。だから西部劇の中には若いカウボーイが咽せて周囲から笑われるシーンの出てくる映画もある。今回はじめて買ったコーンウィスキーはマイルドで咽せるような酒ではない。
 不味い酒を呑みたかったら、アルコール度は低くても50年前の宝焼酎にするか、無水アルコールを水で薄めるかしかないのだろう。そのころ私が呑んでいたのは不味いオーシャンウィスキーだったが、給料日前の財布にあわせて買った50年前の宝焼酎はさらに不味かった。オーシャンウィスキーも不味いのて、時には呑み残しに火をつけた事もあったが、それより不味かった宝焼酎も今になればもう一度呑んでみたい不味さになった。(記憶の美化?それとも風化?)