生甘酒を作ってみた。

  12月25日に約3合のご飯を約6リットルの水で煮て、そこに麹2袋を混ぜて甘酒を作る事にした。常に40~50度を常に保って作れば早いのだが、甘さを引き出そうと欲張るとほんの1時間ほどの差で酸っぱくなってしまう。
  それに、少し甘くなると女房が『酸っぱくなるといけないから』と火を入れて発酵を止めて砂糖を足して飲み始めてしまう。
 
  今まで甘酒を作っても2~3日で飲み終えてしまうから、今回は甘酒を温め続けて糖化を早めるのでなく、室温でゆっくりと作る事にした。
  甘酒らしい香りがしてきたのは3日目で甘さもあまりなかった。ヒョットしたら腐ってしまうかもしれないと心配したが、腐った匂いもなく酸っぱさもないのでそのまま続ける事にした。
  4日目になると甘さがグッと増したので、我慢できずに湯飲みに1杯飲んだところ舌先に刺激があるので酸っぱくなったかと思ったが、喉ごしに酸っぱさを感じない。女房にも飲ませてみたら同じ感想だった。そして、舌への刺激が発酵の時に出る炭酸ガスだと気づいた。
 
  そして甘さはどんどん増して7日目ごろが甘さのピークとなり、女房もよく飲んだので甘酒の量は半分ほどになってしまった。
  その後、甘さは減少していったが私にはその方が飲みやすく、舌先に感じる炭酸ガスの刺激が楽しかった。甘さの減少はたぶん糖分が分解されてアルコールができ始めたのだと思うのだが、口も体もアルコールを感じなかった。
  そして、とうとう10日目に最後の残り(コップ2杯くらい)を飲んで今回の甘酒作りは終わった。
 
  今回の生甘酒作りで子供のころの失敗を1つ思い出した。それは、水あめはお米から作ると聞いてお椀の中に水とご飯を入れておけば甘酒みたいになって水あめができるだろうと思った。だがしかし、お婆さんがお椀につまづいて水漬けのご飯が畳に広がり、こっぴどくしかられた苦い思い出だった。
  今回も、ヒョットしたらどぶろくになるかもと思ったが、10日ほどではどぶろくにならないと判った。そういえば、オーブントースターでさつまいもを焼き、急な来客にオーブントースターを食器棚の上に載せた。
  それから1ヶ月ほどして台所に良い香りが漂った。オーブントースターのさつまいもが自然発酵していたのだ。いま思えば、捨ててしまわずに瓶に入れてさらに発酵させて焼酎にすればよかったと思う。(後日焼酎の作り方を書きましょうかね!?)