嚥下反応は加齢で低下する。

  とうとう私にも嚥下反応の低下が現れた。先日、バイクから帰宅して、女房が食べていたホットケーキを横からつまい食いしたら、3切れ目でむせてしまった。
  空腹のあまり、飲み物も飲まずにがっついたので上手く呑み込めなかった。まあ、嚥下障害とまではいかないだろうが、嚥下反応の低下として知性低下の前に対策を考えた方がよいと感じた。
  多分。嚥下障害は口腔と食道の筋力低下が主因で、水分不足は従因だと思うが、喉を詰まらせるのは、下手をすれば死ぬかもしれないけど、味噌汁などで食べ物を喉に流し込む食べ方は食事を味気ないものになってしまう。
  そこでいろいろと嚥下を助ける料理を考えてみた。喉を潤す様な冷奴とか茶わん蒸しとかをご飯を口に入れる前に食べれば、スルリと食べ物が胃の腑に落ちていくのではないだろうか。
 
  だが、冷奴はともかく茶わん蒸しは美味しくても手間のかかる料理である。そのほかにも何かいい料理はないかと更に考えたら、私の好きな食べ物のなかに山芋があった。
  それに、山芋には簡単に食感を変えられる良さがある。すり下ろすのが普通だが、ビニール袋に入れて棒で叩いてつぶせばガラリと食感が変わる。そんな山芋料理を食べた後にご飯を呑み込めばスルリと胃の腑に落ちるはずである。
 
  だからといって、ホットケーキの前に山芋を食べるというのはありえない。まあ、結論は。腹が減っていても3切れもたて続けに食うなという事であり、たとえホットケーキであってもコーヒーか紅茶か緑茶でも飲みながら『ゆっくりと楽しんで食べよ』ということなのだろう。