時に電車に乗るのも楽しい。

  私の勤め始めた頃、国鉄(現JR)の電車は茶色の塗装でラッシュアワーには乗車定員が200%以上にもなり『痛勤電車』とか『酷電』と揶揄され、すし詰めの車内は身動きもとれず、バネのサスペンションは底づきしてゴツゴツと直接振動を伝えたものだった。
 
  ところが、最近の電車はエアサスペンションになったので、乗り心地が良くなった。ただ、電車の加減速や揺れなどでしょっちゅうエアサスバルブが動作する。その音を気にし始めると、ますます気になってしまうから不思議である。
 
  しかも、エアサスバルブの動作音は車両によって微妙に違うのもおかしなものである。どんなに精密に造られても経年変化やメンテナンスにより、そんな微妙な差が出るのだと思う。耳障りな音もあれば楽音の様に心地よい音もあるのが面白い。

(ファン限定の『大人の話』にも大人版エアサスネタを書きました)