ドイツは脱原発決定。日本は?。

 チェルノブイリと福島の原発事故の教訓から、ドイツは2022年までに原子力発電を全廃するという大英断(?)を下した。
 しかし、ヨーロッパとは意外に小さな地域で、ウラル山脈から西側と、地中海、黒海から北側の広さは、中華人民共和国1国とたいして変わらない。そこに、ドイツの様な脱原発国やフランスの様な原発推進国がある。
 第一、ドイツは現在でも電力輸入国であり、他国の原発で発電された電力を買っているかもしれないし、輸入電力が非原発で発電されたとしても、電力輸出国内では原発電力を使っている。それで本当の脱原発なのだろうか。
 私には、国内からは原発を追い出したが他国に原発を作った事に等しいと思う。私達の身近に起こる『ゴミ焼却場が必要なのは判るけど、俺の住んでる所には造らないでくれ。』と同じ様な気がする。
 
 フランスは歴史的に度々ドイツの軍事侵攻を受け、第二次大戦前にはマジノ線という防衛要塞を築いたが、あっさりとナチスドイツに突破されてしまった。もし現代、フランスで原発事故が起これば、放射性物質マジノ線を越えたナチスドイツよりも速やかに密やかにドイツに侵入し、抵抗の方法もない。そうなった場合、ドイツはフランスに損害賠償を請求するのだろうか。EUとして1国にならないものだろうか。ならね~だろうな。
 陸上で国境線を接する国は常に隣国関係に気を配らなければならないから外交は大変だと思う。経済も軍事も生活全般に気を配らないと直ぐ戦争になってしまいそうな気がする。
 スイスも脱原発を決めたが、フランスの原発が国境近くにあり、厄介物を隣家の近くに置いていると非難しているそうだ。四方を海に囲まれた日本は、非核武装国の割には原発が多く、外交音痴でもある。それもきっと陸続きの国境線を持たなかったからで、国際常識的に少々身勝手な国なのかもしれない。
(歴史上の一時期には陸の国境線もありましたが短期間なので割愛しました)