貧乏人を馬鹿にした『プレミアム商品券』

  政府は、来年10月の消費税増税に対する救済措置を色々考えている様だが、どうも本当に貧乏な人の事は眼中に無いみたいだ。
 
  私が身近に感じるのが『プレミアム商品券』だ。額面2万5千円の商品券を2万円で売る算段らしいが、そもそも日常的に2万円の現金が家にある貧乏人は本当の貧乏人ではない。そんな現金さへ無いのを貧乏人と言うのではないだろうか。
  事実、私が小学校高学年の時に親父が倒れてから、兄貴が働くまでの7~8年の我が家は貧しかった。
  学校に納める300円すら手元に無かった事を今でも覚えている。修学旅行の積み立て金も理由をつけて生活費に消えた。とにかく、家に現金の無いのが貧乏人なのだ。
 
  今回の『プレミアム商品券』だって無作為に販売するのだろう。そうすると、家に現金の無い本当の貧乏には買う事ができずに、家に現金のある多少は豊かな?貧乏人や、貧乏でない人が買うだろう。
  額面を少なくしてでも、低所得で税金すら納められない家庭に限定して『プレミアム商品券』を配布しないと本当の効果は無いのではないだろうか。まあ、消費税というものは、高収入階層からも低収入階層からも一網打尽に税を取るので、あまり好ましくはない。政府説明に誤魔化されるが、消費税とは貧乏人に辛い税制だと私は思う。