お歳暮とお中元は気をつかう。

  私は年賀状お歳暮お中元を、若い頃は面倒に感じていたが、歳をとってきたら縁遠くなった人との交流や信頼や生死までもが確かめられる便利な習慣だと思っている。
  そうはいっても、毎年同じ物を贈るのは気がひけるし、ビジネス相手ならデパートなどのお決まりの品でもよいのだが、親戚や友人となると何か気の利いた物をチョイスしたくなる。
 
  かといって、お歳暮やお中元はいつまでも残るよりは消えてしまう物、食品が一番世話がない。されど、あまりに不味くて記憶に残る物では困る。そうなると、やはり自分が食べて美味しかったと思う物にしたい。
 
  付き合う年齢もほぼ私と同年齢だから好みもあまり違わないので、その点は楽なので今回はカリントウにしようと思った。
  だが、その気でデパートなどでお歳暮用の商品を見ると、多くのメーカーがあり、迷ってしまう。いろいろ考えて、有名な麻布カリントウにしようか、それとも知名度は低いが私が旨いと思う地元の旭製菓にしようかと迷ってしまった。
 
  ガリガリと食べたら麻布カリントウも旭カリントウもあまり違いはないのだが、歯の弱くなった年寄りがなめる様にして食べると違いが判る。
  年寄りの食べ方だと、旭製菓の方が美味しいのだ。結局、同年代に贈るのだから、自分が食べて美味しいと思う旭製菓のカリントウに決めた。