終戦記念日の報道(NHK)

天皇陛下のお言葉=終戦記念日(jiji.com  2018/08/15-12:12配信)
  本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。
  終戦以来既に73年、国民のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、苦難に満ちた往時をしのぶとき、感慨は今なお尽きることがありません。
  戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、ここに過去を顧み、深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。
 
  昨日、8月15日19時のNHKニュースでは平成天皇の読み上げる上記のお言葉の『戦後の長きにわたる平和な歳月 ・ ・ ・ ・ ・ 』の部分だけを放送した。しかし、今日、8月16日7時のNHKニュースではその部分は放送されなかった。
  それはなぜかというと、平成天皇は安倍首相の体質を嫌っていて、このまま安倍政権が続き、自民党政治が続けば、いずれかは徴兵制が復活し天皇の名において、また戦争を戦争をさせられる恐れを感じているからだと思う。(ゆえにNHKはそんたくした?)
 
  私は安倍政権になってからの平成天皇の動きを何回かブログに書いた。
『平成天皇の退位問題』
https://blogs.yahoo.co.jp/kuranosuke_taira/36720434.html
『平成天皇お気持ち表明放送』
https://blogs.yahoo.co.jp/kuranosuke_taira/36296785.html
『昨日は平成天皇の誕生日』
https://blogs.yahoo.co.jp/kuranosuke_taira/35666095.html
『安倍首相は運がいい』
https://blogs.yahoo.co.jp/kuranosuke_taira/35259510.html
昭和維新の夢』
https://blogs.yahoo.co.jp/kuranosuke_taira/11164971.html
 
  これらは、政治などに対する口を封じられた現代の天皇が、国会議員から見れば国事に対しての口出しと感じられたとしても、多くの国民の心に染み込んでいくギリギリの線での発言である。
 
  平成天皇は12歳の多感な時に終戦を向かえ、焦土の東京を見ている。現人神であった昭和天皇人間宣言したのと違い、敗戦の苦しみを肌で感じている唯一の天皇である。
  尚且つ、天皇家は日本一の貧乏人でもある。すべての財産は国有化され、すべての事に口封じする事を約束させられた上に厳しい仕事を押し付けられてしまった。それらの厳しい条件の下で税金で食わせてもらっているのだ。
  以前、雅子皇太子妃が病気になった時、外国の新聞に(プリンセスでなくプリズナー)という様な書き方をされた事がある。税金で食わせてもらっていても自由が無いとなれば、現在の皇族はまさしく囚人である。
 
  太平洋戦争では色々と戦意を高揚させる標語ができた。その一つに『王道楽土』という言葉がある。徳の高い王が国を統治すれば国民は幸せであるという様な意味だ。
  私は平成天皇を徳の高い天皇と思うが、国民は幸せだろうか。答えなど私が考えを書くまでもない事だ。
  ではなぜ、理想社会の『王道楽土』は実現しないのだろうか。私は思う。天皇の輿は天皇の意のままに動くわけではない。輿の行き着く先は輿の担ぎ手の意のままになるのだ。
  私は、天皇の輿を担ぐ人間と周りで囃す人間を右翼と考えているが、私の右翼観はいずれまたの機会にしよう。
  アッ、一つだけ言うとしたら、右翼にも右翼的生活をする人(筆頭は天皇)と、生活のために右翼をやっている人がいるという現実。これを忘れてはならない。