杉田水脈議員はいじめられっ子?幼児頭?

  自民党杉田水脈衆議院議員が「LGBTは子供を作らない、つまり『生産性』がない」と発言して物議をかもしている。
 
  こういう発想は下層階級に多い考え方である。すなわち、自分の身の不幸を自分より弱者へ向ける事で溜飲を下げる愚かしき行為の典型である。
  その根源はヘイトスピーチと同根である。ヒトラーユダヤ人を迫害したのも、政権に対する不平や不満の目をそらす手段であったし、現代日本ヘイトスピーチも政権への不満が根底にある。
 
  世の中が豊かで将来に夢を持てれば人間は寛容になれるが、それが絶たれると『自分の職業を奪ったのは○○』などと言って、自分よりも弱者に不満をぶつける。
  力の世界というものは、絶対に上には向かわず、常に下に向かうものである。これはいじめ原則の『いじめられっ子』と相似である。いじめっ子が選ぶ『いじめられっ子』の条件は、不条理な事を押し付けても絶対に反撃してこない相手を『いじめられっ子』に選ぶのである。
  いじめっ子にすれば、そんなターゲットはなかなか見つからないので『いじめられっ子』が逃げてしまっては困るので独占を続ける。まるで、SEXさせてくれる女にはどんな嘘をついてでも引き止めているのとそっくりである。
 
  言ってみれば、政治の世界というものは究極の『力の世界』である。杉田議員の様に当選回数の少ない者は党内における発言権も無く、口を開いたとしてもベテラン議員に恫喝されて意見を封殺されてしまう。
  そのストレスが今回の『LGBT』発言意なったと考えられる。すなわち、杉田議員はLGBTの人達を蔑視して溜飲を下げていたのである。
 
  まあ、別の考え方もできる。それは杉田議員の頭が大人の頭ではなく『幼児頭』の場合である。
  幼児というものは、意味は理解していなくても意外と大人の話を聞いているものである。だから、大人が不用意な話をすれば、大人ぶって聞きかじりの大人の話を披露する事がある。
 
  すなわち、杉田議員の『LGBT』発言は、自民党内で公然の秘密として長老などがあたりかまわずに話している話題なのかもしれない。ゆえに、この『LGBT』発言に対する自民党幹部の動きが鈍かったと考えるのもありだろう。
 
  自分より下位の階層に責任を擦り付けるのは古代よりあった事で、今でも『スケープゴート』いう言葉が残っている。
  また『幼児頭』が組織内での秘密を思わず漏らしてしまい、大きな政治問題が表面化した事も多々ある。そして『幼児頭』の発した言葉の方が現実を表している事が多いから、有権者は真剣にそれを考えなければならないと、私は考える。