アメリカ大使館のエルサレム移転。

  トランプがイスラエルの米大使館をエルサレムに移転させた。当然の事ながらパレスチナ人との間で衝突が起き、死者も出た。大使館を移転する前からそんな事は判っていた。
 
  私はトランプの政策が彼の背後のキリスト教原理主義が画策する『宗教戦争』への誘導としか考えられない。
  キリスト教原理主義者は常日頃から『最後の審判の日』を心待ちにし、神の裁きの日が自然に訪れるのではなく、人間が神の裁きの日を画策すれば神は必ず最後の審判を行うと信じている。実に愚かな事である。
 
  実社会にこの理屈を当てはめてみると、似たような事象は何回も起きている。近年のISの行動だってキリスト教原理主義者の考えと同じである。
  今まで、あらゆるテロ集団が自分達の戦いをグローバルウォーに拡大しようと画策し、活動を行ってきた。しかし、テロはテロとして処分されグローバルウォーには至らなかった。
 
  だがしかし、人間は馬鹿ではない。手法は洗練されるのである。そんな時に、トランプという大馬鹿大統領が誕生した。トランプの珍奇な政策を見ていると、イスラム教徒の心情を逆なでするものが多い。
  私は思う。トランプはキリスト教原理主義者による宗教戦争の画策を忠実に行っているのではないだろうかと。
 
  もし、核戦争が始まってグローバルウォーとなっても、キリスト教原理主義者が長年夢見た『最後の審判の日』など起こるわけはなく、神の王国に行けるのは死んだ者たちだけで、生ける者は地獄の苦しみを味わうのである。いつの時代にも、狂信者というものは迷惑なものである。