政治家は雰囲気を醸成するのが上手い。

  10月29日のブログ『安倍首相は何をやるか』で「預貯金の元本に税金をかけろ」と言った泉谷しげるを馬鹿と書いたが、実のところ、泉谷しげるが本心で言ったのか、あるいはテレビ局に言わされたのかは判らない。
  ではなぜ、泉谷しげるはテレビであんな事を言ったのだろうか。本心で言ったのならば、私は馬鹿という言葉を取り消さない。だがもし、テレビ局(大企業)の意向で言わされたのだったら馬鹿は取り消さなければならないだろう。
 
  もし、番組で言わされたとしたら。ヒョットしたら。自民党は本気で預貯金の元本に税金をかける事を画策していると推測できる。
  すなわち、政治家や有識者でなく、みんながよく知っている泉谷しげるに「預貯金の元本に税金をかけろ」と言わせたのは、違和感を感じさせずに国民を導く雰囲気の醸成にほかならないからだ。
  よく知っている人から聞いた言葉で「預貯金の元本に税金をかけるのもやむなし」と国民の多くが考える様になれば、国家はすかさずそれを実行するだろう。政治における雰囲気の醸成とは政策をスムーズに進めるための常套手段なのである。
 
  政治家は雰囲気を醸成するのは上手くて当たり前だが、特に田中角栄は上手かったと聞いた事がある。角栄は自分に寄ってくる政治家それぞれに色々な事を話し、誰それに話した事が広まり、誰それに話した事は広まらないかをチェックしたそうだ。
  そして、雰囲気を醸成したい時には秘密を守れない口の軽い奴に話して国会内の噂として雰囲気を醸成し、極秘でやる時は口の堅い奴を使ったらしい。
  そういう海千山千のやり方を見てきた安倍首相だって雰囲気の醸成は上手いはずだ。もし、泉谷しげるの「預貯金の元本に税金をかけろ」がテレビ局(大企業)の意向による発言だったとしたら、国民は注意しなければならない。
  もしくは「預貯金の元本に税金をかけろ」という意見が頻繁にテレビに流れる様になったら雰囲気の醸成であり、国家が個人の財布に手を突っ込んで金を合法的に盗んでいく事に注意しなければならない。
 
  そんな国策に対応するために、私は海外旅行に行って外国の銀行に口座を作ろうかなと考えている!!。でも、引き出したい時に海外旅行に行けない体になっていたらどうしよう?。なぜかそうなりそうな気がする。(苦笑)