平成天皇の退位問題。

  政府自民党は平成天皇一代かぎりの特別法で解決を図る意向だが、これはおかしいと思う。このやり方は安倍政治特有の結論ありきの、安倍首相の最高最悪の欠陥政治である。
  今までの安倍首相の政治手法はすべて結論ありきから出発している。自衛隊法の改正にしろ、現在論じられているテロ特措法にしろ、数多くの議論を積み重ねていくべきものを十把一絡げにして短時間で国会を通過させてしまう『欠点積み残し』の手法である。
  私も場合によっては退位に伴う特別法はやむをえないとは考えているが、皇室典範の改正を議論する前から特別法で行くという安倍首相の手抜き政治姿勢には絶対に同意できない。
 
  私的に考えれば、政治経済にもの言えぬ天皇が安倍政治になって以来、ギリギリの線でもの言う事が多くなっている。これは、平成天皇が右傾政治家の安倍首相に反省を促しているという感じがしてならない。
  本来的に、右翼は日本の国体を尊重し、天皇を敬愛する思想の持ち主なのだが、歴史的に見れば大化の改新以降の藤原家は摂政関白太政大臣の位を独占し、天皇をコントロールし続けてきた。
  今の安倍首相は右傾政治家とはいえ、皇室典範による天皇の縛りをよい事に天皇を蚊帳の外に追い出して好き勝手をやっている。それゆえ、結論ありきの平成天皇の退位は特別法で済ませたいのだ。
 
  だがしかし、天皇は国民の象徴である。我々国民の代表とはいえ、国民の総意を捻じ曲げるまでの権限は国会議員には無い。それこそ、議論を尽くした上で国民投票をする事が望ましい。
  ところが
、安倍首相は自分の思い通りにならない国民投票などやる気は無い。あくまで自分のコントロール下で行いたい意図は見え見えである。今の安倍首相は戦前まで日本を動かしてきた藤原一族に取って代わりたいのだ。
 
参考資料:藤原氏の陰謀=五摂家
藤原氏を始祖とする公家の『近衛家九条家二条家一条家鷹司家』をいい、この家系だけが摂政関白太政大臣という天皇に次ぐNo2になれた。
藤原氏中臣鎌足が始祖であり、中臣鎌足中大兄皇子と共に大化の改新を成し遂げ、後に藤原鎌足として藤原家を興した。