再度、オートバイは何歳まで乗れるかを考える。

  私は75歳までは乗れるだろうと思ってCTX-700Nのオーナーになりましたけど、今年はわずか608Kmしか走っていません。ツーリングと言える様なものはなく、ほとんどが近間のお買いもので、原付スクーターの守備範囲でした。
  オートバイに乗るにはライダー自身が健康であることは第一条件ですが、女房が健康であることも、それと同等であったことに気づかされました。
 
  去年暮れの女房の階段落ちから1年になりました。女房の体力的回復も脳力的回復もまだ完全とはいえません。特に骨量を増やすのは年齢的に容易ではありません。筋トレは無理ですので歩くこと。それもなるべく早く歩くことを目標にしていますが、早歩きは下半身と上半身を逆方向にねじりますので、時に背中に痛みが出ます。
  そんな時、女房は横になって『オチチチチ』などとつぶやきながら背筋を伸ばしています。そして、たいがい家事は交代することになります。
 
  脳力の方は脳ドックを拒否しますので、脳の欠損など具体的なものは判りません。ただ脳にもダメージはあったでしょうから、家庭生活では脳細胞の消滅を早める不快な状況は作らない様にしています。
  できれば脳細胞を増やしたいので、一番良いのは笑う事だろうと考えて笑わせる様にしています。ただ、笑いの本質は優越感ですから、真に笑わせるには私が道化役をする事になります。
  初めのうちは女房に笑われると少し屈辱感がありましたが、慣れてくると女房がこちらの仕掛けたツボで笑うと気分がよいのです。お笑い芸人のウケた時の爽快感が多分それなのでしょう。
 
  この1年、全体的には生活水準の大幅な低下を感じませんので、来年はもう少し遠方へ行きたいと思っています。そのためにはもう少し女房に気づかれぬ様にいじめられるのを上手にならなければ。(笑)